F1マイアミGP 決勝レポート:アントネッリが3戦連続ポール・トゥ・ウィン

ポールポジションからスタートしたアントネッリは、波乱の展開となったレースでランド・ノリス(マクラーレン)の追撃を抑え、今季3勝目を挙げた。メルセデスは開幕から4連勝。
レースは序盤から接触とクラッシュが相次ぐ荒れた展開となり、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ノリス、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)らが一時首位を走る混戦となった。
最終的にはアントネッリとノリスの一騎打ちとなり、アントネッリが3.264秒差で勝利をつかんだ。
アントネッリが初ポールから3戦連続勝利の快挙
アントネッリはスタート直後、フェルスタッペンとルクレールを交えた三つ巴の争いに巻き込まれた。ターン1ではメルセデスとレッドブルがともにロックアップし、フェルスタッペンはルクレールと接触。フェルスタッペンは360度スピンを喫し、順位を落とした。
その後は首位が何度も入れ替わる展開となり、アントネッリはルクレールを抜き返し、ノリス、ピアストリ、フェルスタッペンもそれぞれトップを走る時間帯があった。だがレース終盤に入ると、勝負はアントネッリとノリスの直接対決に絞られた。
ノリスは終盤までメルセデスの背後につけたが、アントネッリは最後まで崩れなかった。これでアントネッリは今季3勝目。自身初の3回のポールポジションをすべて勝利に結びつけた初のドライバーとなった。
終盤2周で表彰台争いが激化
2位にはノリス、3位にはピアストリが入った。ピアストリは混乱したラスト2周でルクレールから表彰台最後の座を奪い取った。
ルクレールはその後スピンを喫しながらも走行を続けたが、ジョージ・ラッセル(メルセデス)にかわされて5位争いへ後退。さらにフェルスタッペンがフィニッシュライン上でルクレールを抜き、5位を手にした。フェルスタッペンはピット出口のラインを越えた件で、レース後に審議対象となる。
ラッセルはフロントウイングにダメージを抱えながらも4位でフィニッシュ。ルクレールは6位、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は7位に入った。
コラピントが8位 ウィリアムズ勢も入賞
フランコ・コラピント(アルピーヌ)は8位に入り、貴重なポイントを獲得した。ウィリアムズも好結果を残し、カルロス・サインツが9位、アレックス・アルボンが10位でトップ10を締めくくった。
11位はオリバー・ベアマン(ハースF1チーム)、12位はガブリエル・ボルトレト(アウディ)、13位はエステバン・オコン(ハースF1チーム)。14位にはアービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)が続いた。
アストンマーティン・ホンダ勢は厳しいレースとなり、フェルナンド・アロンソが15位、ランス・ストロールが17位で完走。キャデラックF1のセルジオ・ペレスが16位、バルテリ・ボッタスが18位に入った。
アイザック・ハジャー、ピエール・ガスリー、リアム・ローソン、ニコ・ヒュルケンベルグはリタイア。ハジャーとガスリーのクラッシュでは序盤にセーフティカーが導入され、ローソンもガスリーとの接触後にピットへ戻ってレースを終えた。
優勝:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「厳しいレースだったけど、最後までコントロールできていたし本当にうれしい。ノリスはずっと後ろにいてプレッシャーをかけてきたけど、ミスをしないことに集中していた。これで3連勝できたのは最高だ」
2位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「あと一歩だった。ずっとプレッシャーをかけていたけど抜くチャンスがなかった。ペースは良かったしチームとしても強かったけど、今日はキミの方が上だった」
3位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「最後の数周はかなり混乱していたけど、なんとか表彰台に上がれてよかった。レース全体としては厳しかったけど、最後に結果を持ち帰ることができたのは大きい」
2026年F1マイアミGP 決勝結果
1.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)2.ランド・ノリス(マクラーレン)
3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
6.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
7.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
8.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
9.カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
10.アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
11.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
12.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
13.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
14.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
15.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
16.セルジオ・ペレス(キャデラックF1)
17.ランス・ストロール(アストンマーティン)
18.バルテリ・ボッタス(キャデラックF1)
リタイア/未完走
ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
リアム・ローソン(レーシングブルズ)
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
アイザック・ハジャー(レッドブル)

スタート直後に大混乱 フェルスタッペンが360度スピン
2026年F1マイアミGP決勝は、ポールポジションのキミ・アントネッリが好スタートを決められず、ターン1に向けてマックス・フェルスタッペン、シャルル・ルクレールと3ワイドになった。
アントネッリはブレーキングでロックアップしてワイドに膨らみ、フェルスタッペンもルクレールと接触。フェルスタッペンは360度スピンを喫して大きく順位を落としたが、幸い他車との大きな接触は避けた。ルクレールが首位に立ち、アントネッリ、ランド・ノリス、オスカー・ピアストリが続く展開となった。
序盤はルクレール、アントネッリ、ノリスが首位争い
序盤はルクレールがリードを築いたが、アントネッリはブーストを使ってターン17で首位を奪取。その後、ルクレールが再び前に出るなど、トップ争いは激しく入れ替わった。
さらにノリスも前方2台の争いを見ながら接近し、13周目終わりに首位へ浮上。アントネッリとルクレールが争う間に、ノリスはクリーンエアでリードを広げる形となった。
6周目にセーフティカー ハジャーとガスリーがリタイア
6周目にはアイザック・ハジャーがバリアに接触してサスペンションを壊し、コース外へ。さらに別件でピエール・ガスリーもリアム・ローソンと接触し、マシンが裏返る大きなクラッシュとなった。
両者は無事だったが、セーフティカーが導入された。ローソンもこの接触によるダメージでガレージに戻りリタイア。ニコ・ヒュルケンベルグもトラブルで戦列を離れた。
雨予報が戦略を揺らす 早めに動いたメルセデス
中盤に向けて雨の可能性が伝えられ、各チームはスリックで耐えるか、先にハードへ交換するかの判断を迫られた。
21周目にジョージ・ラッセルが先にハードへ交換。22周目にはルクレールもピットに入ったが、3.7秒の遅いストップとなり、ラッセルの後ろで復帰した。フェラーリにとってはここから流れが崩れ始めた。
一方、アントネッリは27周目にピットインしてノリスへのアンダーカットを狙った。ノリスは翌周に反応したが、アントネッリのアウトラップが速く、メルセデスの作戦が成功。ノリスはアントネッリの後ろでコースに戻ることになった。
ノリスが追うもアントネッリが主導権を握る
ピット後はアントネッリが首位、ノリスが2番手となり、両者の一騎打ちに移った。アントネッリは一時ギアボックスやスロットルの問題を訴え、ノリスが1秒以内まで接近した。
しかし、ノリスは決定的な仕掛けには持ち込めず、タイヤ温度やバッテリー管理を気にしながら追走する展開となった。アントネッリは徐々にリードを広げ、終盤には2秒以上の差を築いた。
フェルスタッペンは古いハードで粘走 ピアストリが追い上げ
フェルスタッペンは序盤のスピン後に早めのピットでハードへ交換し、長いスティントを走る戦略を採った。中盤以降は3番手争いに絡み、ルクレールやピアストリを相手に激しく防戦した。
ピアストリは終盤にペースを上げ、49周目にフェルスタッペンを攻略。さらにルクレールとの差を詰め、表彰台圏内へ迫っていった。
終盤にルクレールがスピン 表彰台争いが一気に崩れる
56周目、ピアストリはルクレールに0.4秒差まで接近。ルクレールはタイヤのグリップを失い始め、最終盤に苦しい状態となった。
最終ラップ直前、ピアストリがルクレールを抜いて3番手へ浮上。さらにルクレールはその直後に単独スピンを喫した。ウォールへの大きな接触は避けたものの、マシンに問題を抱えた状態でペースを落とし、ラッセルとフェルスタッペンにも先行を許した。
アントネッリが3連勝 ノリスとピアストリが表彰台
アントネッリは最後までノリスを抑え切り、マイアミGPを制した。これで自身3連勝となり、初ポールからのキャリア初勝利以降、3戦連続で勝利を重ねる快挙となった。
ノリスは2位、ピアストリは終盤の追い上げで3位。ラッセルが4位、フェルスタッペンが5位、スピンしたルクレールが6位でフィニッシュした。ハミルトン、フランコ・コラピント、カルロス・サインツ、アレックス・アルボンがポイント圏内を完成させた。
レース後も審議多数
チェッカー後も審議は残った。ルクレールは複数回のコース外走行によるアドバンテージ獲得、さらに安全でない状態のマシンを走らせた件で調査対象となった。
ラッセルはブレーキング中の動き、フェルスタッペンはピット出口ラインを越えた件で審議対象となり、暫定結果が変わる可能性を残したままレースは終了した。
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