F1イギリスGP 結果:母国レースのルイス・ハミルトンが通算99勝目!
2021年 F1世界選手権 第10戦 F1イギリスGPの決勝が7月18日(日)にシルバーストン・サーキットで行われ、母国レースのルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝して今季4勝目を挙げた。
シルバーストンでのレースウイークでは、史上初めて『スプリント予選』が導入され、レース形式での予選が実施された。日曜の“レース”はすでに存在しているため、“スプリントレース”とは呼ばず、『スプリント予選』の呼称となった。
舞台となるシルバーストン・サーキットはF1カレンダー中で最も歴史があり、かつ最も高速なサーキットのひとつ。F1世界選手権の初年度となった1950年に開幕戦を開催。現在に至るまで、F1カレンダーの中でも中心的なグランプリとしての役割を担ってきた。
コースレイアウトは何度か変更されたものの、開設からの67年間、一貫して高速コースという特性は変わっておらず、F1マシンが全開で攻める姿を堪能できる。高速で流れるようなコーナーの連続、正確なライン取りが要求される難易度の高いサーキットだ。
日曜日のシルバーストンは晴れ。昨年は無観客での開催となったが、今週末は満員の観客が入れられ、決勝には約14万人が詰めかけた。気温は28.9度、路面温度は52度のドライコンディションで52周のレースはスタート。スプリント予選のフォーマットでは決勝のスタートタイヤを自由に選ぶことができ、ピットレーンスタートとなったセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を除いたグリッド上の全ドライバーがミディアムタイヤを選択した。
レースは1周目から波乱。スタートではポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がリードを維持したが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)と激しいバトル。そして、ターン9でインサイドのハミルトンの左フロントがアウトサイドのフェルスタッペンの左リアタイヤに当たってフェルスタッペンは高速でタイヤバリアにクラッシュ。チャンピオンシップリーダーがノーポイントで姿を消した。このインシデントでレースは赤旗中断となり、ハミルトンには10秒ペナルティが科された。
レース再開後は、赤旗前にトップに立ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップでレースを展開。ルイス・ハミルトンは27周目のピットストップ時に10秒ペナルティを消化して5番手から挽回を図る。31周目にランド・ノリス(マクラーレン)を攻略すると、40周目にはチームオーダーでバルテリ・ボッタス(メルセデス)の前に出て2番手に浮上すると、1周あたり1秒以上速いペースでルクレールを追いかける。
そして、残り3周。マックス・フェルスタッペンとのインシデントがあったターン9でシャルル・ルクレールを追い抜くと、トップでチェッカー。母国の観客の前で今シーズン4勝目、通算99勝目を挙げた。フェルスタッペンがノーポイント(185)で終えたことで、ハミルトン(177)はポイント差を8ポイントに縮めた。
2位はフェラーリのシャルル・ルクレールが今季初表彰台を獲得。3位にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがダブル表彰台を獲得。コンストラクターズランキングでメルセデス(285)はレッドブル・ホンダ(289)に4ポイント差に迫った。
4位にはランド・ノリス、5位にはダニエル・リカルドとマクラーレン勢。6位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、7位にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8位にランス・ストロール(アストンマーティン)、9位にエステバン・オコン(アルピーヌ)、10位には角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が入った。
ホンダF1勢は、マックス・フェルスタッペンがDNF。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は11位。セルジオ・ペレスは10位を走行していた48周目にピットイン。自らの1ポイントを捨て、ファステストラップを記録して、ハミルトンのファステストラップの1ポイントを奪うチームプレイを見せた。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP
シルバーストンでのレースウイークでは、史上初めて『スプリント予選』が導入され、レース形式での予選が実施された。日曜の“レース”はすでに存在しているため、“スプリントレース”とは呼ばず、『スプリント予選』の呼称となった。
舞台となるシルバーストン・サーキットはF1カレンダー中で最も歴史があり、かつ最も高速なサーキットのひとつ。F1世界選手権の初年度となった1950年に開幕戦を開催。現在に至るまで、F1カレンダーの中でも中心的なグランプリとしての役割を担ってきた。
コースレイアウトは何度か変更されたものの、開設からの67年間、一貫して高速コースという特性は変わっておらず、F1マシンが全開で攻める姿を堪能できる。高速で流れるようなコーナーの連続、正確なライン取りが要求される難易度の高いサーキットだ。
日曜日のシルバーストンは晴れ。昨年は無観客での開催となったが、今週末は満員の観客が入れられ、決勝には約14万人が詰めかけた。気温は28.9度、路面温度は52度のドライコンディションで52周のレースはスタート。スプリント予選のフォーマットでは決勝のスタートタイヤを自由に選ぶことができ、ピットレーンスタートとなったセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)を除いたグリッド上の全ドライバーがミディアムタイヤを選択した。
レースは1周目から波乱。スタートではポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がリードを維持したが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)と激しいバトル。そして、ターン9でインサイドのハミルトンの左フロントがアウトサイドのフェルスタッペンの左リアタイヤに当たってフェルスタッペンは高速でタイヤバリアにクラッシュ。チャンピオンシップリーダーがノーポイントで姿を消した。このインシデントでレースは赤旗中断となり、ハミルトンには10秒ペナルティが科された。
レース再開後は、赤旗前にトップに立ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップでレースを展開。ルイス・ハミルトンは27周目のピットストップ時に10秒ペナルティを消化して5番手から挽回を図る。31周目にランド・ノリス(マクラーレン)を攻略すると、40周目にはチームオーダーでバルテリ・ボッタス(メルセデス)の前に出て2番手に浮上すると、1周あたり1秒以上速いペースでルクレールを追いかける。
そして、残り3周。マックス・フェルスタッペンとのインシデントがあったターン9でシャルル・ルクレールを追い抜くと、トップでチェッカー。母国の観客の前で今シーズン4勝目、通算99勝目を挙げた。フェルスタッペンがノーポイント(185)で終えたことで、ハミルトン(177)はポイント差を8ポイントに縮めた。
2位はフェラーリのシャルル・ルクレールが今季初表彰台を獲得。3位にはバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスがダブル表彰台を獲得。コンストラクターズランキングでメルセデス(285)はレッドブル・ホンダ(289)に4ポイント差に迫った。
4位にはランド・ノリス、5位にはダニエル・リカルドとマクラーレン勢。6位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、7位にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8位にランス・ストロール(アストンマーティン)、9位にエステバン・オコン(アルピーヌ)、10位には角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が入った。
ホンダF1勢は、マックス・フェルスタッペンがDNF。ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)は11位。セルジオ・ペレスは10位を走行していた48周目にピットイン。自らの1ポイントを捨て、ファステストラップを記録して、ハミルトンのファステストラップの1ポイントを奪うチームプレイを見せた。
2021年 第10戦 F1 イギリスGP 決勝 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | GAP | INT | PIT |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | LAP | 52 | 2 |
2 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 3.871 | 3.871 | 2 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 11.125 | 7.254 | 2 |
4 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 28.573 | 17.448 | 2 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン | 42.624 | 14.051 | 2 |
6 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 43.454 | 0.830 | 2 |
7 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ | 72.093 | 28.639 | 2 |
8 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン | 74.289 | 2.196 | 2 |
9 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ | 76.162 | 1.873 | 2 |
10 | 26 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 82.065 | 5.903 | 2 |
11 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 85.327 | 3.262 | 3 |
12 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1L | 5.298 | 2 |
13 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1L | 4.392 | 2 |
14 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 1L | 1.583 | 2 |
15 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 1L | 1.118 | 2 |
16 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・ホンダ | 1L | 4.490 | 4 |
17 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース | 1L | 54.147 | 2 |
18 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース | 1L | 1.570 | 2 |
DNF | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン | 3 | ||
DNF | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 0 |
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1イギリスGP