F1プレシーズンテスト初日(午前):マクラーレンのリカルドが首位。ホンダF1勢は100周以上を走破。王者メルセデスはギアボックストラブル
2021年のF1プレシーズンテストが3月12日(金)に開幕戦F1バーレーンGPが開催されるバーレーン・インターナショナル・サーキットでスタート。午前中の4時間のセッションが終了し、ダニエル・リカルド(マクラーレン)がトップタイムを記録した。

現地時間10時、気温30度、路面温度37度のドライコンディション。風速約15km/hと強めの風が吹いて砂埃が舞う中、アルファロメオF1のキミ・ライコネンが真っ先にコースインしてセッションはスタートした。

全10チームが1台ずつ走らせるテストでは、ウィリアムズが開発ドライバーのロイ・ニッサニーを起用した以外は、レギュラードライバーが走行を担当した。

2021年のF1世界選手権は、5名のドライバーがチームを移籍、角田裕毅を含めた3名がF1デビューを果たす。また、今季からルノーがアルピーヌ、レーシング・ポイントがアストンマーティンへとチーム名を変更。ラインナップが変わらないのはメルセデス、アルファロメオ、ウィリアムズの3チームだけとなっている。グリッド上に並ぶマシンのカラーとそこに乗り込むドライバーはガラリと変わる。

午前中のトップタイムを記録したのはマクラーレンのダニエル・リカルド。45周を走行して、1分32秒203をマークした。ちなみに2020年のF1バーレーンGPのFP1のタイムは1分29秒033(ルイス・ハミルトン/メルセデス)。午後からはランド・ノリスがテストを引き継ぐ。

2番手タイムは、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー。ぶっ通しの走行ではないものの、F1バーレーンGPの決勝周回数(57周)を大きく上回る74周を走行し、トップから0.028秒差となる1分32秒321をマーク。午後からは角田裕毅がテストを引き継ぐ。

3番手タイムは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。スピンを喫する場面も見られたフェルスタッペンだが、60周を走行してトップから0.042秒差となる1分32秒245をマーク。ホンダF1エンジンは午前中だけで134周を走破した。

4番手は、アルピーヌのエステバン・オコン(1分32秒959/55周)。5番手は、フェラーリのシャルル・ルクレールは残り10分でコース脇にマシンを停めてストップ。赤旗が提示された。ルクレールは59周を走行して1分33秒242でセッションを終えた。午後からはカルロス・サインツがテストを引き継ぐ。

6番手はアルファロメオのキミ・ライコネン(1分33秒320/63周)、7番手はアストンマーティンのセバスチャン・ベッテル(1分33秒742/51周)、8番手はウィリアムズのロイ・ニッサニー(1分34秒742/39周)

9番手のハースF1のミックシューマッハは、序盤にギアボックス交換を余儀なくされて15周の走行に終わり、1分36秒127をマーク。ハースF1はバーレーンに入ってからマシンにエンジンを搭載してファイヤーアップを実施するタイトなスケジュール。前日にジェイクダウンに漕ぎつけたものの、この日の走行が事実上のシェイクダウンとなった。午後からはニキータ・マゼピンがテストを担当する。

この日がW12のシェイクダウンとなった王者メルセデスF1は、開始早々にギアボックスに問題が発生。交換を余儀なくされ、バルテリ・ボッタスはガレージで待機を余儀なくされた。残り30分に差し掛かったところでようやく再コースイン。わずか6周に留まり、最下位でセッションを終えた。午後からはルイス・ハミルトンが走行を担当する。

2021年 F1プレシーズンテスト 結果・タイム(初日 午前)

順位NoドライバーチームタイムGAP周回
13ダニエル・リカルドマクラーレン1分32秒203 45
210ピエール・ガスリーアルファタウリ1分32秒2310.02874
333マックス・フェルスタッペンレッドブル1分32秒2450.04260
431エステバン・オコンアルピーヌ1分32秒9590.75663
516シャルル・ルクレールフェラーリ1分33秒2421.03955
67キミ・ライコネンアルファロメオ1分33秒7421.11751
75セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1分33秒3201.53959
845ロイ・ニッサニーウィリアムズ1分34秒7892.58639
947ミック・シューマッハハース1分36秒1273.92415
1077バルテリ・ボッタスメルセデス1分36秒8504.6476


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カテゴリー: F1 / F1レース結果