F1サヒールGP フリー走行1回目:代役ジョージ・ラッセルがトップ発進
2020年のF1世界選手権 第16戦 F1サヒールGPのフリー走行1回目が12月4日(金)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われ、新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役として急遽メルセデスを走らせているジョージ・ラッセルがトップタイムを記録した。
ダブルヘッダーの1戦目となったF1バーレーンGPは伝統的なサーキットが使用されたが、2戦目となるF1サヒールGPでは全長3.543kmのオーバル型の超高速“アウタートラック”レイアウトで開催され、タイムスケジュールも異なる。
アウタートラックは、インターナショナルトラックのターン4まで走行した後、ターン5~12をショートカットして、ターン13(ターン9となる)でお馴染みのトラックに再び合流。コース全長は3.543㎞とモナコよりも約200m長い程度で、ブレーキングを行う「コーナー」と呼べる場所は4か所となる。
さらに、先週末のレースは日没前にスタートが切られる“トワイライトレース”だったが、今週のF1サヒールGPは日没後にスタートする“ナイトレース”で行われる。
また、今大会はドライバーラインナップにも変更がある。7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが新型コロナウイルスに感染して欠場。メルセデスは代役として同社の育成ドライバーであるウィリアムズのF1ドライバーのジョージ・ラッセルを起用。ウィリアムズはジャック・エイトケンがF1デビューを果たす。さらに先週末のF1バーレーンGPの大クラッシュを喫したロマン・グロージャンが欠場し、ハースF1はリザーブ兼テストドライバーのピエトロ・フィッティパルディがF1デビューを果たす。
現地時間16時30分にFP1セッションはスタート。気温26.1度、路面温度30.2度のドライコンディション。カルロス・サインツが最初にタイムを記録し、1分5秒529をマーク。その後、56秒631を記録して、早くも1974年に全長3.2㎞のディジョン・サーキットで行われたフランスGPでニキ・ラウダがマークした58秒790のF1最短記録を更新する。
砂漠になかに位置するバーレーン・インターナショナル・サーキットで、ターン5からターン9までの区間はレースで使われていなかったこともあり、序盤は非常にダスティなコンディション。また、基本的に右回りのレイアウトのため、左コーナーでコントロールを失ってコースオフするドライバーが多く見られた。
ピレリは、F1サヒールGPにC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ハード)を持ち込んでいるが、レイアウトも時間帯も異なるため、先週末とは違った使い方になることが予想される。FP1でもソフトとハードで走行を開始するドライバーに分かれ、キミ・ライコネンはミディアムでセッションをスタートさせている。
45分の折り返し地点でタイムシートのトップはバルテリ・ボッタス(メルセデス)の55秒154。2番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続いている。
先週末に予選以外はほぼ使い道のなかったソフトタイヤの状況はあまり変わらず、中盤には全ドライバーがソフトタイヤで走行する状況。異なるプログラムを実施するチームもあるが、方向性はほぼ同じように思われる。
フリー走行1回目のトップタイムを記録したのはルイス・ハミルトンの代役として今大会メルセデスから参戦するジョージ・ラッセル。54秒546をマークし、初めて乗ったマシンでいきなりトップタイムを記録。高い評価を受けてきたポテンシャルの高さを垣間見せた。チームメイトのバルテリ・ボッタスは0.322秒の4番手。まだ早いが、このままラッセルが勝てば、ボッタスの面子、そして、“最高のマシンだからタイトルを獲れている”と言われ続けているハミルトンの権威にも関わってくることになりそうだ。
2番手タイムはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。トップから0.176秒差の54秒722を記録。チームメイトのアレクサンダー・アルボンも0.057秒差の3番手に続き、好スタートを切った。
5番手にはトップから0.465秒差でアルファタウリ・ホンダのダニール・クビアト、5番手にはピエール・ガスリーが続き、ホンダF1エンジンの全4台がトップ6に入った。
それぞれ代役としてF1デビューとなるピエトル・フィッティパルディ(ハース)は、チームメイトのケビン・マグヌッセンから0.947秒差の19番手、ジャック・エイトケン(ウィリアムズ)はニコラス・ラティフィから0.423秒差となる20番手でセッションを終えた。
F1サヒールGP フリー走行2回目はこの後26時30分(現地時間20時30分)から行われる。
カテゴリー: F1 / F1レース結果 / F1バーレーンGP
ダブルヘッダーの1戦目となったF1バーレーンGPは伝統的なサーキットが使用されたが、2戦目となるF1サヒールGPでは全長3.543kmのオーバル型の超高速“アウタートラック”レイアウトで開催され、タイムスケジュールも異なる。
アウタートラックは、インターナショナルトラックのターン4まで走行した後、ターン5~12をショートカットして、ターン13(ターン9となる)でお馴染みのトラックに再び合流。コース全長は3.543㎞とモナコよりも約200m長い程度で、ブレーキングを行う「コーナー」と呼べる場所は4か所となる。
さらに、先週末のレースは日没前にスタートが切られる“トワイライトレース”だったが、今週のF1サヒールGPは日没後にスタートする“ナイトレース”で行われる。
また、今大会はドライバーラインナップにも変更がある。7回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが新型コロナウイルスに感染して欠場。メルセデスは代役として同社の育成ドライバーであるウィリアムズのF1ドライバーのジョージ・ラッセルを起用。ウィリアムズはジャック・エイトケンがF1デビューを果たす。さらに先週末のF1バーレーンGPの大クラッシュを喫したロマン・グロージャンが欠場し、ハースF1はリザーブ兼テストドライバーのピエトロ・フィッティパルディがF1デビューを果たす。
現地時間16時30分にFP1セッションはスタート。気温26.1度、路面温度30.2度のドライコンディション。カルロス・サインツが最初にタイムを記録し、1分5秒529をマーク。その後、56秒631を記録して、早くも1974年に全長3.2㎞のディジョン・サーキットで行われたフランスGPでニキ・ラウダがマークした58秒790のF1最短記録を更新する。
砂漠になかに位置するバーレーン・インターナショナル・サーキットで、ターン5からターン9までの区間はレースで使われていなかったこともあり、序盤は非常にダスティなコンディション。また、基本的に右回りのレイアウトのため、左コーナーでコントロールを失ってコースオフするドライバーが多く見られた。
ピレリは、F1サヒールGPにC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ハード)を持ち込んでいるが、レイアウトも時間帯も異なるため、先週末とは違った使い方になることが予想される。FP1でもソフトとハードで走行を開始するドライバーに分かれ、キミ・ライコネンはミディアムでセッションをスタートさせている。
45分の折り返し地点でタイムシートのトップはバルテリ・ボッタス(メルセデス)の55秒154。2番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、3番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続いている。
先週末に予選以外はほぼ使い道のなかったソフトタイヤの状況はあまり変わらず、中盤には全ドライバーがソフトタイヤで走行する状況。異なるプログラムを実施するチームもあるが、方向性はほぼ同じように思われる。
フリー走行1回目のトップタイムを記録したのはルイス・ハミルトンの代役として今大会メルセデスから参戦するジョージ・ラッセル。54秒546をマークし、初めて乗ったマシンでいきなりトップタイムを記録。高い評価を受けてきたポテンシャルの高さを垣間見せた。チームメイトのバルテリ・ボッタスは0.322秒の4番手。まだ早いが、このままラッセルが勝てば、ボッタスの面子、そして、“最高のマシンだからタイトルを獲れている”と言われ続けているハミルトンの権威にも関わってくることになりそうだ。
2番手タイムはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。トップから0.176秒差の54秒722を記録。チームメイトのアレクサンダー・アルボンも0.057秒差の3番手に続き、好スタートを切った。
5番手にはトップから0.465秒差でアルファタウリ・ホンダのダニール・クビアト、5番手にはピエール・ガスリーが続き、ホンダF1エンジンの全4台がトップ6に入った。
それぞれ代役としてF1デビューとなるピエトル・フィッティパルディ(ハース)は、チームメイトのケビン・マグヌッセンから0.947秒差の19番手、ジャック・エイトケン(ウィリアムズ)はニコラス・ラティフィから0.423秒差となる20番手でセッションを終えた。
F1サヒールGP フリー走行2回目はこの後26時30分(現地時間20時30分)から行われる。
2020年 第16戦 F1サヒールGP フリー走行1回目 結果・タイム
順位 | No | ドライバー | チーム | ベストタイム | GAP | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 63 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | 54秒546 | 49 | |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・ホンダ | 54秒722 | 0.176 | 29 |
3 | 23 | アレクサンダー・アルボン | レッドブル・ホンダ | 54秒811 | 0.265 | 18 |
4 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 54秒868 | 0.322 | 44 |
5 | 26 | ダニール・クビアト | アルファタウリ・ホンダ | 55秒011 | 0.465 | 40 |
6 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 55秒166 | 0.620 | 37 |
7 | 31 | エステバン・オコン | ルノー | 55秒273 | 0.727 | 49 |
8 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 55秒281 | 0.735 | 40 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | ルノー | 55秒379 | 0.833 | 39 |
10 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 55秒449 | 0.903 | 35 |
11 | 18 | ランス・ストロール | レーシングポイント | 55秒558 | 1.012 | 41 |
12 | 11 | セルジオ・ペレス | レーシングポイント | 55秒716 | 1.170 | 38 |
13 | 55 | カルロス・サインツ | マクラーレン | 55秒757 | 1.211 | 41 |
14 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ | 55秒782 | 1.237 | 32 |
15 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ | 55秒858 | 1.312 | 35 |
16 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン | 56秒078 | 1.532 | 47 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ハース | 56秒130 | 1.584 | 37 |
18 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウィリアムズ | 56秒764 | 2.218 | 48 |
19 | 51 | ピエトロ・フィッティパルディ | ハース | 57秒077 | 2.531 | 24 |
20 | 89 | ジャック・エイトケン | ウィリアムズ | 57秒187 | 2.641 | 33 |
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