F1第2戦マレーシアGP決勝 (ドライバーコメント)
2009 FORMULA 1 PETRONAS MALAYSIAN GRAND PRIX
1位 ジェンソン・バトン (ブラウンGP)
「なんてクレイジーなレースだ!本当にエキサイティングだったし、今日トップに立てたことを嬉しく思う。ベストなスタートではなかったし、僕の方のグリッドのグリップ不足には驚いたよ。ターン1で深く入ってしまって、オーバーステアで5位に落ちてしまった。でも、その周の最後にアロンソを追い抜くことができたし、最初のピットストップではヤルノとロズベルグをオーバーテイクすることができた。マシンには満足していたし、僕たちのペースは良かったけど、天候がレースをかなりオープンにした。タイヤ選択は難しかったけど、適切なときに正しい判断をすることができた。特に雨が激しく降り始めたときにはね。今日僕を表彰台にあげてくれたエンジニアのアンドリュー・ショブリンとチームのみんなの戦略とピットでの仕事にはとても感謝している。先週、おとぎ話のようなシーズンスタートだといったけど、それをここでも続けられたことを誇りに思っている」
2位 ニック・ハイドフェルド (BMWザウバー)
「10番手からスタートして2位になれたことにはとても満足している。今日は本当に極端でチャレンジグなレースだった。スタートは良かったけど、マシンはかなり重かったので、簡単なレースではなかった。すぐに雨が降るのは明らかだったので、予定よりも7周早くピットインして、フルウェットタイヤで行くことに決めた。でも強い雨は来なくて、タイヤはすぐに駄目になってしまった。チームは僕に『強い雨が来るからステイアウトしろ』と指示していたけど、タイヤはほぼスリックのようだった。これらのラップではインタミディエイトの方がずっと速かったと思うけど、それを知ることはできなかった。最終的に雨が激しくなったときにレースを中止にしたのは正しい決定だったと思う。タイヤだけでなくアンダーフロアでもアクアプレーニングになって、セーフティカーの後ろでスピンしてしまうほどだったからね。開幕2レースで少なくとも結果を持ち帰れたことはチームにとって満足できることだと思う」
3位 ティモ・グロック (トヨタ)
「再び表彰台を獲得できて大変嬉しいし、チーム全体にとっても喜ばしい結果となった。3番手でスタートしながら、1周目の終わりで8番手に順位を落としてしまった。ドライコンディションの中、前を走るクルマの後ろで少々手こずってしまったけれど、インターミディエートに履き替えたのが功を奏した。私は“リスクはあるが、インターミディエートで行ってみよう”と言ったんだ。雨が本格的に降り出すまでには時間があり、他のドライバー達は悪化する路面に苦闘していたが、私は非常に速く、かなり順位を上げることができた。雨が本格的に降り始めたとき、私のタイヤは劣化して使用できなかったため、ヘビー・ウェットに履き替えた。タイヤを履き替えた後も非常に良い走行ができており、2番手を走っていたのだけれど、赤旗中断により最終ラップから1周前の順位が適用され3位となり、少し残念だ。」
4位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「決勝ではポイントを獲得でき、チームにとって喜ばしい結果となった。予選の結果、少しの差でポール・ポジションを逃してしまい、私にとっては少しアンラッキーな週末だった。もしポール・ポジションが取れていれば、もっと良い結果を獲得できたかもしれなかった。今日の決勝は、とても良いレースとなったが、非常に波乱に富んでいた。先頭集団でプッシュし続け、1位を取るためにロズベルグと戦った。実を言うと、トラクションに少々手こずっていた。その後、雨が降り始めたときに、チームは安全策をとり、ヘビーウェットタイヤでレースをする事を選択した。ヘビーウェットタイヤを履いた私は最速タイムを出していたのだけれど、2周でタイヤが劣化し交換が必要になってしまった。一方、その時ティモはインターミディエートを履いていたのだけれど、彼にはそれが功を奏していた。私は少々アンラッキーだったけれど、戦略の効果はいつも後から分かるものだし、誰も責めるつもりはない。表彰台を逃してしまったのは残念だけれど、チーム全体にとっては前回に続く素晴らしい結果となった。」
5位 ルーベンス・バリチェロ (ブラウンGP)
「今日は素晴らしいレースだったし、レースの第1スティントでのドライでのパフォーマンスは本当に満足のいくものだった。良いスタートを切って、フロントランナーに追いついて、ポイントを獲れると感じていた。残念ながら、一旦状況が悪化しはじめたとき、ピットストップにあまりに多くの時間をかえてしまい、数ポジションを無駄にしてしまった。でも、重要なのはマシンが素晴らしく、異なるタイプのサーキットでも競争力があることを証明したことだ。ジェンソンと素晴らしいシーズンスタートを維持したチームにおめでとうを言いたし、上海で挑戦し続けることを楽しみにしているよ」
6位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「そうすべきときにレースを中止するというベストな判断をしたと思う。表彰台を狙うためにはもう少し周回があった方が良かった。でも、それはそれなので、複雑な気持ちだ。今(19時)は暗いので、リスタートしなかったのは正しい判断だったね。午後3時の段階で天気は悪かったので、今日のコンディションで時刻を非難することはできないと思う。単に厄日だったかもしれないね。これまでのマレーシアのレースデイで最も霧が多くて涼しい一日だったね」
7位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「雨が降ってきたとき、運転するのは不可能だったよ。至る所でアクアプレーニングになった。これまでレースした中で最も危険なコンディションだった。僕が出来ることはマシンをトラックに留めることだけだった。みんなにとってあまりに危険だったので、レースを中止にしたのは正しい決定だったと思う。雨は好きだけど、今回は多すぎたね」
8位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「スタートではリードしたし、それ以降、ウィリアムズは純粋なパフォーマンスでトップにいた。エンジニアに感謝しなければならないね。マシンは本当に良かったし、ラップ毎に一貫してプッシュする能力を示せたと思う。そのあと、雨が降ってきて、残念ながら状況は僕たちには味方しなかった。でも、得るものはあったし、マシンは決してひけをとらなかったので、次はポイントを獲れると思っている」
9位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「混沌としたレースだったし、このコンディションでの決定は簡単ではなかった。後になって間違っていることがわかる。レインタイヤを装着したとき、すぐに豪雨になると予想していたけど、残念ながら軽いシャワーだった。それで、インターミディエイトにして戻った。その後すぐに土砂降りになった。なんとかポイントを獲れそうだったので残念だ。ミスを分析して、どうすれば避けられるかを理解する必要だある。でも、感情的な傍観者がいつも要求するような革命は必要ないと思っている。僕たちが突然おかしくなったわけではないのだから、それは間違っていると思う。変わったのは他の出場者たちだ。僕たちはそれに気づいて、異なるアプローチで状況に取り組まなければならない」
10位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「最初のスティントが終わる前に雨になることを望んでいて、18周あたりで燃料がなくなってきた。ぴったりではなったけど、強い雨を予想してエクストリームを履くギャンブルにでた。でも、そうではなく霧雨だったので、再びインターミディエイトに交換したんだ。そのあと本当に雨になって、またエクストリームに変えるためにピットインしなければならなかった。それで、レースは中止になったん。このとても不安定な状況で僕たちはかなりコンペティティブだったので、残念だ。たとえ半分のポイントでも、ポイントを獲るチャンスがあったかもしれないので、リスタートしたかったね」
11位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「スタートはうまくいって9番手から3番手まで上がった。その後、僕たちは遅かったのでポジションを守らなければならなかった。レースのこのパートは面白かったね。どれくらい強い雨になるかわからなかったので、ピットストップでどのタイヤにするか決めるのは難しかった。次の上海のレースへは楽観的なままだし、チャンピオンシップのために戦い続ける気持ちに変わりはない」
12位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「ホイールスピンしてしまって、KERSを搭載したマシンにかなり追い抜かれてしまいました。そしてピケの後ろになり、追い越すのに苦労しました。彼の後ろでかなりのタイムをロスしてしまい、僕の計画は影響受けてしまった。そして、あのような天候になりました。変化するコンディションに合わせて完全に正しい決断を下すのは不可能でした。最終的にレースに赤旗が出たのは正しかったと思うし、リスタートしなかったことにも驚きはなかったです」
13位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「赤旗の直前は運転することは不可能だったよ。マシンを維持するのは本当に難しかった。僕たちは適切な時に正しい決断をしようとしていたし、この状況ではこれ以上できることはなかった。マシンバランスは良かった。スタートは良かったけど、路面のグリップはかなり低かった。今週末、僕たちは再び多くを学んだし、これから次のレースに準備する必要がある」
14位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「最初のピットストップでは良いポジションにいた。そのあと、僕たちは雨がまだ降っていないのにレインタイヤを装着するというミスを犯した。その時点で僕のレースはほぼ終わっていた。レースが中断になったとき、コンディションは非常に困難だった。トラックには多くの水があって、2速でも運転するのが難しかった。シーズンのスタートに満足していないのは明らかだ。メルボルンで僕は1つミスを犯し、今日はチームがミスをした。その結果がノーポイントだ。」
15位 セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「あまり話すことはないよ。僕はインターミディエイトタイヤを履いていて、突然土砂降りになる前のあまりウェットじゃないときはかなりうまくいっていた。ターン7にアプローチしたら、突然、水が多くなったので、とても慎重になっていった。アクアプレーニングになってマシンのコントロールを牛ない、どうすることもできなかったんだ。あまりに水がおおかったし、僕のタイヤはその状況ではなにもできなかった。スピンはあまり問題ではなかったけど、アンチストールが作動しなかった。それがなければ、ただスピンして、いくらかタイムを失っていただけだっただろうね。ストッロル、ブレーキ、クラッチの3ペダルだった過去のドライバーは、スピンしたとき何をするべきかを正確にわかっていた。僕にはどうすることもできなかった。こんな馬鹿げた理由でリタイアしなければならないのでとても残念だ」」
16位 セバスチャン・ブエミ (トロ・ロッソ)
「かなりうまくいっていたし、7位か8位くらいにいて、次の周でピットインする計画だったんだ。でも、ターン5でコースオフしてしまった。エクストリームタイヤは完全に終わってしまっていて、スリックでドライブしているようだったし、僕はスローダウンしたんだ。でも、水の量に対して十分ではなかったので、スピンしてグラベルにいってしまいストールしてしまった。ノーズを変えるためにピットインしなければならず、最後尾を走っていたけど、何度かトップ6のラップタイムで走れていたので、スピード面では競争力があったと思う。フォース・インディアの1台が最終コーナーの出口で僕を押し出したんだと思う。なにかを轢いてフロントウイングが壊れてしまった。結局ミスをしてスピンしてしまったので落ち込んでいるよ。こんな日はポイントを拾えたかもしれないからね」
17位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「雨が降り始めたときは、とても難しかったし、運転するのは不可能だったよ。僕たちは1速か2速ギアで20キロくらいだったし、それでさえサーキットでは滑っていた。信じられなかったよ。だから、レースを中止にしたのは良い決定だったと思う。ウェットコンディションは僕たちにとって良いチャンスだと思っていたので、リスタートできなかったのは少し悔やまれるけどね。でも、リスタートするにはあまりに暗すぎた。上海を楽しみにしているし、再び問題のない週末にしたいね。ペースを改善して、ダウンフォースを見い出し、今の勢いを維持したいね」
18位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「残念なことに、僕たちはとても早い段階でエクストリームウェットに変更するという間違った判断をしてしまった。早過ぎたし、ドライコンディションで3〜4周走ってタイヤを壊れてしまった。そのあと雨が降って、グリップはだんだん良くなった。でも、あまりに水が多かったし、タイヤはほぼスリックになっていてマシンをコントロールできず、アクアプレーニングになった。僕たちにとって良いレースではなかった。残念ながら戦略を間違えてしまったけど、次のレースを見ているよ」
--位 ロバート・クビサ (BMWザウバー)
「フォーメーションラップをスタートしたとき、エンジンが変な音をしていて、パワーが少ししかなかった。その状況でレースをスタートして、運転し続けるのは簡単ではなかった。チームにどうすべきか聞いたけど、答えを得る前にマシンに火がついて止まってしまった」
--位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「スタートは順調だった。かなり慎重だったし、ルイスの後ろに入ろうとしていた。そのあと、リアのコントロールを失って、スピンしてしまった。僕のミス。ゲームオーバーさ」
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