F1第14戦イタリアGP予選 (ドライバーコメント)
FORMULA 1 Gran Premio Santander d'italia 2008
1位 セバスチャン・ベッテル (トロ・ロッソ)
「これを実感するにはしばらく時間がかかりそうだ。いつの日かF1カーを運転するのがぼくの夢だった。これまでもポールポジションやレース優勝を目標としてきたとは言え、それが今日になるとは思わなかった。素晴らしい気分だ。ここイタリアで目標を達成できたのも驚きだった。イタリアのチームはふたつあり、フェラーリの方が有名だが、今日のことでイタリアの人々にもスクーデリア・トロロッソのことを知ってもらえたと思う。F1に出場できるだけでも最高なのに、ポールポジションからスタートできるなんて、本当に素晴らしい。今日は視界がとても悪かったので、アクシデントが起きなかったのはドライバー全員の功績だ。クルマを大幅に改善することができたので、午前中のセッションでもとても満足だった。クルマに自信が持てるということが、カギなんだ。予選第2セッションはとても難しいコンディションだったが、かなり早くに良いラップをまとめることができた。1周のクイックラップだけに集中するのではなく、コースに出て何周か走ったのは正しかったと思う」
2位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「本当に接近したセッションだった。僕はほんの.076秒でポールを逃した。Q3での最初の試みはパーフェクトではなかったし、セッションの後半はより雨が降ってきて、改善するのはほぼ不可能だった。最後の走行で、全力を尽くしたけどセバスチャン・ベッテルを敗るには十分ではなかった。でも、彼には初ポールおめでとうと言いたい。それでも、まだ2番グリッドは明日のために良い土台だ。僕たちのマシンはウェットとドライの両方で良いペースを示しているので、自信があるよ。」
3位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「Q3の1回目のアタックであまり良い走りができなかったし、再び雨になると聞いていたので、このセッションはダメかと思った。最後もあんなコンディションだったので良い予選ラップを走り抜くのは難しかったが、やらなければならないと思った。ふたつのシケインで失敗しないことが一番重要だった。特にアスカリ・シケインはレールの上を走らなければならないようなコンディションだったので、集中力を要した。それをもう一度確認したことが、あのラップタイムに繋がった。明日も同じようなコンディションになれば、かなりおもしろいレースになるだろう。ここ数レースのトロロッソは速い。今日もとても良いパフォーマンスだった」
4位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「ちょっとクレイジーなコース・コンディションだった。セブは素晴らしい予選ラップに成功して、ポールポジションを獲得した。彼にとっても、チームにとっても、素晴らしい結果だ。2台揃ってフロントロー2列に入れたことも最高だ。ぼくもしばらくは3位だったが、文句はない。ドライのフリー走行での調子を考えると、これ以上の結果はない。こういうコンディションでは全てが平等になるし、クルマの感触が良ければアタックできる。それが今日のぼくたちだった。チームはとても信頼性が高く、特にウェットで運転しやすいクルマを与えてくれた。チームの全員が最高のパフォーマンスだった」
5位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「今日の結果は本当に嬉しいね。良い予選セッションだったし、コンディションに関わらず、マシンは快適でコンスタントに上位にいることができた。この状況でも、予選にあまり妥協はなかったし、レースのために良い戦略プランがある。アクアプレーニングに関してかなり危険だったので、明日は今日のようにたくさん雨が降らないことを望むよ。明日は良いスタートポジションなので、雨の量が合理的なら、ドライでもウェットでも気にならないね。」
6位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「とても難しい予選だったけど、全体的にはかなり満足しているよ。もっとうまくできたのは事実だけど、もっと悪くなる可能性もあった。チャンピオンシップ争いをしているメインのライバルの前にいるので、まだ良いグリッドポジションだよ。今日は特にQ2で、至るところでアクアプレーニングになり、コンディションが非常に重要だったし、視界も悪く、特にトラフィックの中では、状況はより悪かった。それでも僕はなんとかタイムを改善させて、Q3に進むことができた。それは重要なことだ。明日はできるだけ上位でフィニッシュしなければならないし、ポイントを獲らなければならない。非常にタフなレースになるだろうけど、とてもコンペティティブなマシンを信頼することができる。」
7位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「とても大変なセッションだったよ。クルマをドライブするのは厳しかったし、視界はすごく悪かった。第2セッションのある時点において、ストレート上でセバスチャン・ベッテルが、私の前で突然ペースダウンしたんだ。このようなコンディションで、アクシデントにならなかったのはラッキーだったよ。だから、あの瞬間は危険だったね。それでも、良い予選を行えたから、我々はハッピーだよ。明日の準備に向けて良い位置にいるし、レースでは我々のベストを尽くしていく。モンツァにはとても多くのモータースポーツファンがいるから、ここはいつも特別な雰囲気に包まれているんだ。私のホーム・サポーターの前で、良い結果を獲得するために、一生懸命頑張るよ。」
8位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「今日はかなり満足しているよ。たとえドライだったとしても、僕たちの状況が簡単にいくとは思わなかったからね。トラックコンディションは非常に困難だった。Q3に到達できたことは明日のために良いポジションからスタートできる。もちろん、レースはタフになるだろうし、まだ多くが未知数だ。明日の天候は、もう一度、物事を変化させるだろう。」
9位 ティモ・グロック (トヨタ)
「今日は、第3セッションまでうまく進めたよ。午前中は良かったし、午後に行われた、第1セッションと第2セッションまでは引き続き良かったのだけれど、最後の10分は厳しいセッションだった。とても奇妙なのだけれど、クルマは前のセッションほどうまく機能しなかったんだ。思うに、タイヤの温度を保つのに手こずってしまい、クリーンラップが取れなかったんだ。だから残念だったけれど、それでも我々は明日に向けて良い状態にあるし、強い結果でレースを終えるために、ベストを尽くすよ。」
10位 ニック・ハイドフェルド (BMW)
「予選の間、コンディションはかなり難しかったけど、序盤はかなりうまくいった。いったん、予選でトップ10にはいたら、もっと上を期待していた。最後のラップは期待はずれだった。グリップが多くなるどころか、より少なくなった。なぜこれが起こったかすぐに考えなkればならない。」
11位 ロバート・クビサ (BMW)
「今日はトップ10と予選Q3セッションとのギャップが非常に狭かったので、少しアンラッキーだった。僕たちはこのセッションでピットストップを予定していなかったので、予選Q2セッションで新しいタイヤセットを履いたんだ。もう2〜3周、タイヤを働かせる必要があった。トラックは最初のラップのあと乾いてきたけど、そのあと雨が激しく降りはじめて、残念ながらラップタイムを改善させることができなかった。トロ・ロッソにセバスチャンベッテルに初ポールポジションおめでとうと言いたい。」
12位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「もちろん、今年初めてQ2進出を特にここモンツァでチームに与えることができて本当に嬉しいよ。最初のセッションのスタートでのコンディションは悪かった。グリップを見つけるのが困難だったけど、それらは終盤には改善されて、ペースを見つけてプッシュすることができた。雨は強くなっていたので、僕たちはできるだけ早くQ2セッションをはじめた。本当に最適な条件だったよ。僕たちはQ3での最速ラップからそれほど離れていなかった。残念なことに、雨はさらに悪化して、改善することが不可能だった。レースを本当に楽しみにしているし、雨の予報でレースはとてもエキサイティングになると思う。ここで懸命にトライするつもりだし、難しくありそうだけど、少なくともポイントには挑戦したいね。」
13位 デビッド・クルサード (レッドブル)
「どんどん雨が強くなって行ったので、Q2序盤が一番速かった。セッション開始後すぐにコースに出たが、かなりの渋滞だったので諦めるしかなかった。セッションのスタートでタイムが記録できなかったし、その後にそれを上回るタイムが出る可能性もなかった。ハミルトンとライコネンを見ても分かる通り、コンディションが悪化するコースで、序盤よりも速いタイムを記録するのは無理だった。初ポールポジションを獲得したセバスチャン、おめでとう。素晴らしいパフォーマンスだった」
14位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「言うことはないし、結果には満足していない。Q2でコンディションがまだ可能な時にタイムを出すことができなくて、そのあと追いつくのは不可能だった。そのラップでトラックに多くのみずがありアスカリでコースオフした。それは次のセッションに進めないことを意味した。これから僕たちは間違いなく理想的とは言えないこの状況を最大限に引き出さなければならない。最初のシケインの侵入は非常にタイトで他のマシンに接触しやすいので、グリッドの7列目からのスタートは、スタートで少し慎重を要するだろう。ドライではマシンはとてもよく働くけど、もし雨なら僕のように後方からスタートする人にはチャンスがあるだろう。」
15位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「Q2のスタートをスタンダードウェットでいくことは合同の決定だった。一部分は僕で、一部分はエンジニアの考えだ。ドライになっていたので、僕たちはその時は正しい方法だった思った。でも、グリップレベルが乏しくなったので、ピットに入ってエクストリームに変更した。僕が出て行ったときには雨が降り始めていて、僕はトラックが最速だった時に実行可能時間を逃してい舞った。ブレーキポイントを見つけるのも非常に厳しかった。F1で初めて起こったことなので、あまり不満はないよ。明日のもう一日、グリッドをあげるために戦うチャンスがある。出来る限り良い仕事をするつもりだ。」
16位 ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)
「今日はいい予選セッションになりそうだっただけに、とてもがっかりしている。不運にも無線でのやりとりに行き違いがあった。そのときのタイヤのままで、フロントウイングを立てたいと思ってピットに入った。しかし、温度を懸念してチームは新しいタイヤに変更し、ウイングを寝かせてしまった。このセッティングが僕には全くうまくいかなかった。Q2に進出し、もっといい予選になると思っていたので、残念だ」
17位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「今日の予選セッションは期待はずれだった。週末のスタートからあまりペースがなかったし、難しい予選を予想していた。午後の転向は助けにはならなかった。残念だし、再びトリッキーなレースになるので、激しく戦わなければならない。」
18位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「今日の予選はとても難しかったし残念だった。トラフィックの中でクリーンラップを見つけるのに苦労した。今日の3回目のプラクティスが雨だったし、5番手でフィニッシュして、OKだと思った。トラックコンディションと天候あ午後も同じようなかんじだったので、予選の結果はさらに残念だ。」
19位 ジェンソン・バトン (ホンダ)
「こういったコンディションは、僕たちに有利に働くと期待していた。だから、今日の予選をこんなにも後方で終わってしまったことに驚いている。一番の問題は、とても低いダウンフォースとウエットという状況で、マシンとタイヤの機能をうまく発揮できなかったことだ。最初のタイヤでは、問題なくトップ10に迫っていた。しかし、ラスト3回のアタックで新しいタイヤにしたとき、マシンのコントロールが難しくなった。バランスがとれず、グリップも不足し、ブレーキを踏むたびにフロントとリアがロックしそうになった。データを見て、こんなに困難な状況に陥った理由をつきとめなければならない。レースを後方からスタートしなければいけないのが、本当に残念だ」
20位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「雨でのバランスは良かったから、少し落ち込んでいる。最初のタイヤセットは本当によく働いて、とてもコンペティティブだったけど、そのあとタイヤを変えたら突然全てのグリップがなくなって、良い状況より1周当たりおよそコンマ6秒遅くなった。なにが悪かったか調べなければならないけど、それでも明日は取り戻すあらゆる可能性があると思っている。」
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