F1ヨーロッパGP決勝 ドライバーコメント
2008 FORMULA 1 Grand Prix of Europe

1位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「今回のレースに勝ったことは素晴らしいよ。特にブタペストの失望の後だからね。チームは今回のグランプリの準備のために驚くべき仕事をしてくれたし、その利益はまさに初日から見ることができた。昨日、僕はポールを獲って、今日は優勝し、おまけにレースのファステストラップも出せた。特に僕の100回目のグランプリをフェラーリエンジンで達成できて、これ以上は求められないね。僕は良いスタートを切って、序盤のラップから最大限にプッシュした。レースの2つ目のパートでは、マシンは格別だった。でも、最終スティントでソフトタイヤの時も、簡単にラップタイムを出すことができた。今回は、僕のキャリアで重要な習慣だし、このように働き続けなければならない。キミに起こったことは残念だ。僕たちは信頼性に非常に慎重にならなければならない。過去にそうしてきたように、チームがこの問題に対処する対策をわかっていると確信している。」

2位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
「今日は2位で不満はないよ。僕たちにとって力強い週末だったし、体調に少し悪かったけど、持ちこたえた。トラックはオーバーテイクがかなり困難だったけど、ギャップを維持できた。ラップタイムは、僕たちの全体的なペースが良いことを示していたし、励みになった。今日、ヘイキ(コバライネン)と僕は、13ポイントを獲得し、チームにとって非常にポジティブだ。だから、僕たちにとって満足のいく週末だったと言える」

3位 ロバート・クビサ (BMW)
「スタートはかなり良かったけど、1コーナーで縁石に乗ってしまい、ルイスと接近した。2コーナーではルイスをオーバーテイクしようとしたけど、フェリペがかなり早くブレーキングしているのが見えて、それはあまりにリスクが大きかった。ブレーキポイントを通り過ぎて、彼にクラッシュしそうだったからね。次の数周では僕は一貫してルイスより少し遅かった。突然、白いビニール袋がトラックを横切るのが見えて、それを避けることができず、マシンの下に入り込んでしまった。2コーナーでステアリングが切れなくなり、かなり危険だったよ。幸運にも、袋の大部分がすぐに飛び去ったけど、次のセクターで僕の信頼感は非常に低くなってしまい、3秒くらい失ってしまった。最終的に3位でフィニッシュした。やはり昨日の良い予選の結果が、今日の結果のために重要だったと思う。」

4位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「スタートは良かったし、その結果1コーナーの前にキミ(ライコネン)をオーバーテイクすることができた。しかし、そのあとのレース展開にはあまり満足していない。第1第2スティントでプライムタイヤにグリップの問題を抱えていた。でも、最終スティントのオプションタイヤでは、グリップとトラクションは良かった。結果として、若干ロバート・クビサとのギャップを地じめることができた。少なくとも5ポイントを獲得した。でも、表彰台の方が良かったね。そうは言っても、チームはルイスの2位と僕の4位で多くのポイントを獲得できたから良かったよ。」

5位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「今日は、チームのおかげで良い結果を獲得し、素晴らしいパフォーマンスを行えた。私にとって、この週末は良くない状態から始まったが、今日は本当に良い結果で終えることができて、ハッピーだよ。あまりアタックされることもなく、強いレースを行うことができた。タイヤとブレーキに気を配った一方で、ずっと、必要なときには非常に強くプッシュしていった。これは、我々がどれくらい進歩しており、レースの度に競争力があるクルマで戦えるのが如何に素晴らしいことかを示している。トヨタは今年順調で、とても強く思えるし、あらゆるサーキットでより競争力をつけている。チームは開発作業をさらにプッシュして進めているから、次のレースでもこの状態を維持して、ポイント獲得し続けることができると確信している。」

6位 セバスチャン・ベッテル (トロ・ロッソ)
「信じられないよ!最高の1日だ。楽しかったけどタフで暑かった。素晴らしいトラックだね。スタートは汚れた側からでそんなに良くなかったし、ターン1への進入で僕はギリギリ右側にいて、キミ(ライコネン)と非常に接近していた。最初のスティントでヤルノに対して順位を守ことができたけど、彼は燃料をわずかに多く積んでいて、多くコースに留まり、ピットストップで僕をオーバーテイクした。でも、僕たちは今回の結果にとっても満足している。ミスはなかったし、週末ずっとノーミスでパフォーマンスを最大限に発揮した。チーム全体が達成したことを誇ることができると思うし、次のレースでも再びトップ10に入れることを期待している。」

7位 ティモ・グロック (トヨタ)
「ここ2日間、とてもひどい風邪を引いており、今日は今までで最も辛いレースの1つだった。しかし、私は良いクルマと適切な戦略を持っていたし、7位というポジションは、我々が今日成し遂げることができたベストの結果だったと思うから、非常にハッピーだよ。スタートで順位をいくつかあげることができたので、それからは、ただ自分のレースをしようとした。レース中盤は厳しく、最後の10周では集中力が続く限り、とても強くプッシュしたんだ。予選結果と私のコンディションを考えると、今日の結果にはハッピーだよ。両方のクルマがコンストラクターズ選手権のポイントを獲得したのは、チームにとって素晴らしい結果だね。」

8位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
「かなり満足している。しばらくの間ポイントがなかったので、今日はポイントを持ち帰れて良かった。レースはかなりうまくいったし、全力を尽くした。ドライビングは予選のようだったよ。この結果は、僕たちがトラックに戻ってきたことを示せたのでチームにとっても良いことだ。もう一度、バレンシアは素晴らしい仕事をしたし、レースはとても楽しかったと言いたいね。」

9位 ニック・ハイドフェルド (BMW)
「今回はこれまでで最悪のレースのひとつだね。明らかに3位になれる十分に良いマシンで9位でフィッシュすることは大変な不運だ。予選のあと、僕たちはうまくやれると思っていたので、かなり自信があったんだ。でも、レースでは最初の2つのスティントでハード側のタイヤに大きな問題を抱えていて、最後のソフト側のコンパウンドでは少しだけ良くなった。僕はスタートでひとつポジションを失い、レースの後半では何も得ることができなかった。速さがなかったんだ。」

10位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「ハイドフェルドと接触してウイングが壊れたことを除けば、とても良いレースだったよ。その状態で17周走らなければならず、僕のいるグループの中で20秒失ってしまった。本当に残念だ。次の2つのスティントは良いクオリティだったし、ペースも良かった。でも、結果には満足しているし、正しい戦略だったと思う。オーストラリア以来、最高の結果だし、特にセカンドスティント以降には満足している。マシンはとても快適で信頼できたし、ラバーの載ったトラックではプッシュできると感じた。次のレースのために、1つずつ取り組みを続けて、スパでポイント圏内にいれることを期待している。」

11位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「中団からのスタートは競り合いが激しく、最初の周でいくつかポジションを落としてしまった。その後、ポジションを上げようと戦ったが、フロントウイングにダメージを負っていて、追い抜きが難しい状況だった。トップ10に入れなかったことは残念だ。2週間後のベルギーでは、もっといいレースが出来ることを期待している。」

12位 マーク・ウェバー (レッドブル)
「僕たちはただ十分に速さがなかった。レース中に何度かセーフティカーが出てくることを見込んでいたので、1ストップ戦略を実行した。しかし、それは起こらなかった。ペース面で難しいレースだった。起こったことについて多くの分析しなければならない。」

13位 ジェンソン・バトン (ホンダ)
「いいスタートを決めて3つポジションを上げ、13番手に上がった。それが僕のレースで一番いいところだった。もっといいパフォーマンスを期待していたが、残念な予選結果により、後方のグリッドになってしまった。他のほとんどのドライバーに比べて、僕はかなり燃料を積んでいて、1ストップ戦略をたて、長いスティントを走ろうしていた。でも、すでに1回目のピットストップを終えたハイドフェルドの後ろにひっかかって、タイムをロスし、また、彼を抜くだけの速さもなかった。第2スティントで使ったオプションタイヤ(ソフト側)は最初は良かったのだが、リアのブレーキがオーバーヒートを起こしたことで、リアのパフォーマンスはすごく悪くなってしまった。」

14位 ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「非常に暑いコンディションで難しいレースだったけど、全体的に良いパフォーマンスだったと思う。戦略は悪くなかったけど、僕たちは他のサポートレースを見てセーフティカーを予想していた。でも、事故はなにも起こらず、セーフティカーは入らなかった。僕たちのペースは良かったし、他とも離れていなかった。僕たちはギアボックスで前進した。今は集中し続けて、前進し続けなければならない。」

15位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「スタートが悪かったし、その理由を見つけなければならない。1周目のターン4とターン5に入ったとき、僕はちょうどアロンソの後ろだった。でも、前方でちょっとしたバトルが行われていて、コーナーで彼を避けることができなかった。その後、僕はただ一貫性を試みた。僕のペースはOKだったけど、バリチェロの後ろで、オーバーテイクが困難だった。やっと彼をパスすることができてペースは改善したけど、遅すぎたね。」

16位 ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)
「予選の後、僕たちはピットレーンからスタートすることにして、マシンに昨日起こった問題を修正した。ブレーキを完全に積み替えて、マシンをドライブした感じが大きく変化したが、レース中には少し進歩がみられた。今週末、大きくタイムとポジションを落とすことになったブレーキの問題について、解明しなければならない。悔いの残る週末だった。」

17位 デビッド・クルサード (レッドブル)
「最初のラップで後ろから接触された。戻って、何台かパスしたけど、フォース・インディアの1台をパスしようとしたとき、僕は行動を中断し、彼らと接触してしまった。彼らには申し訳なく思っている。それでバージボードとマシンのサイド側にダメージを負ってしまい、バランスとダウンフォースが非常に悪くなってしまった。」

--位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「このような日はあまり言うことがないね。望んでいた週末ではないことは明らかだけど、ネガティブな結果に関わらず、僕がタイトルを獲る勝算がないとは思わない。まだ6レースあるし、60ポイントある。現在、物事はより難しくなったことは理解しているけど、僕たちは状況が本当に早く変わることをわかっている。今日、僕はスタートで順位を落とし、最初のスティントの間、トラフィックに苦しんだ。その後、僕の前がクリアになたとき、プッシュすることができたし、良いラップタイムを出すことができた。2回目のピットストップで、僕はミスを犯してしまい、完了する前に離れてしまった。幸いにもピエトロ(メカニック)は重傷ではなかった。彼がすぐに良くなることを心から願っている。いずれにしても、エンジンが壊れてしまったので、何も変わらなかった。現在、僕たちは次のラウンドの準備に集中しなければならないし、予選のパフォーマンスを改善させなければならない。」

--位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「残りの相手とのギャップは接近していたし、そのあと、ヘアピンで何台かのマシンをパスできたので、最初のスティントはOKだった。2ストップ戦略をフルに活用するために十分に早くジャンカルロをパスできず、少しタイムを失った。1度、彼をパスして、良くなったけど、それでももっと多くのマシンをパスすることは難しかった。そのあとブレーキング時にリアのコントロールを失って、クラッシュを避けようとしたけど、壁があまりに近すぎて、クラッシュしてしまった。」

--位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「昨日の予選後は、今日のレースは厳しいものになると分かっていた。そのレースでは、スタート後に中嶋と接触し、リアウイングを失ってしまった。メカニックは僕をレースに復帰させようと出来ることは全てやってくれたが、僕のレースは終わっていた。2回目の母国グランプリで、僕を応援に来てくれていた観客の前でいいレースをしようと思っていただけに、本当に本当に残念だ。今は、次戦ベルギーと今シーズン残りのレースに集中したいと思っている。」

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カテゴリー: F1 / F1レース結果