ヘルムート・マルコ アレックス・ダンと独断契約でレッドブルF1が解除金負担?

同紙によると、マルコは夏にアービッド・リンドブラッドをレーシングブルズへ単独でサインさせたのに続き、年末にはアレクサンダー・ダンとも契約を締結したという。
しかし、これらはレッドブル経営陣やチーム代表ローラン・メキース、さらにCEOオリバー・ミンツラフの事前承認なしに行われたもので、特にダンに関しては「育成プログラムの対象外」と既に判断されていたという。
レッドブル側はこの動きに激怒し、マルコへ即時の契約破棄を命令。ダンはレッドブルのドライバーとして発表されることはなかったものの、高額の報酬が支払われており、契約解除には「数十万ユーロ規模の費用」が必要だったと同紙は伝えている。

さらに同紙は、マルコが最近、イタリアの若手キミ・アントネッリを公に非難した一件も、内部の混乱を広げたと指摘。マルコは「アントネッリがカタールGPでランド・ノリスを意図的に前に行かせた」と主張したが、翌日にはレッドブルの強い圧力を受けて謝罪したという。しかしその後、アントネッリにはSNS上で千件を超える殺害予告が届いたとされ、事態は深刻化した。
記事はまた、レッドブルが夏にクリスチャン・ホーナーを解任した背景には「レーシング部門の安定化」があったと指摘。しかし、マルコを巡る一連の混乱は収まらず、最終的に同社がマルコへ“功労への感謝”を示しつつチームから離脱させる方向へ動く一因になった可能性があるとしている。
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