ローラン・メキース 「ハジャーはレッドブルF1にふさわしいか?答えはイエス」

レッドブルのチーム代表ローラン・メキースはSky Sportに対して「ハジャーはレッドブルにふさわしい」と高く評価し、将来のトップチーム昇格を示唆した。
メキースは「ハジャーはずっと表彰台に値していた。偶然そこに行ったわけではなく、素晴らしい予選と決勝を戦い抜いた結果だ。彼とレーシングブルズにおめでとう。彼らはそれを勝ち取った」とコメント。そのうえで「ハジャーはレッドブルにふさわしいか? 答えはイエスだ」と明言した。チームの育成体系から直接トップチーム入りしたピアストリやフェルスタッペンのような存在になれるか、関心が高まっている。
一方、母体チームのレッドブルではマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得した。スタートでは唯一ソフトタイヤを選択するリスクを冒し、多くの人から「無謀だ」と見られたが、フェルスタッペンは見事にコントロールしてセーフティカー導入まで21周を走破。メキースも「マックスは素晴らしかった。ソフトでスタートしてセーフティカーまで持たせたのは見事だった」と称賛し、リスクを結果につなげたエースの力を強調した。

レースのハイライトとなったオープニングラップでは、フェルスタッペンが積極的に前を狙う姿勢を見せたが、メキースは「彼が最初のコーナーで2台を抜くつもりだったかどうかは彼に聞くしかない。しかし、ファーストラップでやったことには大きな称賛を送りたい」と語り、その攻めの姿勢を評価した。
マクラーレン勢は明暗が分かれた。ピアストリが完璧なレース運びでポール・トゥ・ウィンを達成し、キャリア初のグランドスラムを記録した一方、タイトルを争うランド・ノリスは終盤に突然のマシントラブルで無念のリタイア。シーズン後半戦の選手権争いに大きな影響を与える結果となった。
メキースはマクラーレンの不運について「こうした壊れ方は誰にでも起こり得る。もちろん誰もうれしくはないが、今日彼らに起こったことは明日誰にでも起こり得る。だからこれはただのバッドラックだ」と冷静に分析した。
ハジャーの躍進、フェルスタッペンの安定感、そしてマクラーレンの不運。この三つの要素が交錯したオランダGPは、今後のタイトル争いと若手ドライバーの去就に新たな注目点を加える週末となった。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング / アイザック・ハジャー