レッドブルF1、“セバスチャン・ベッテルびいき”を否定
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、レッドブルがセバスチャン・ベッテルを贔屓しているとの見方を否定した。

トルコGPの決勝レースでは、1-2体制で走行していたレッドブルのドライバー同士が接触。優勝の可能性を逃し、マクラーレンにコンストラクターズランキング首位の座を明け渡した。

レース後、マーク・ウェバーがエンジンを燃費モードに切り替えていたことで、セバスチャン・ベッテルのアタックを可能にしたことが明らかになったが、クリスチャン・ホーナーは、両方のドライバーを平等に扱っていると強調している。

「今はすべての事実を把握している」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「マークは燃料節約モードに切り替えており、ストレートでのパフォーマンスがわずかに犠牲になっていた。それでセバスチャンが彼と争うことができたことも説明できる」

「大きな失敗は、十分なスペースがなかったことだ。セバスチャンはスリップストリームに入ることができていた。彼は余分に走行距離をセーブすることができていた。どちらのマシンも同じ燃料搭載量でスタートしている」

「事実、彼は最適なエンジンモードで1周多く走れたが、後のルイス・ハミルトンからプレッシャーを受けていたので、バックオフことができなかった」

「フラストレーションを感じるのは、我々が今日28ポイントを明け渡したことだ。1-2のはずだった。両方のドライバーもポイントを失った。チームとしては、彼らがどうかは重要ではなく、最優先事項は1-2でフィニッシュすることだ。正に、我々は今日それをしなければならなかった」

クリスチャン・ホーナーは、クラッシュについてどちらのドライバーにも責任はないが、お互いに十分なスペースを与えなかったということに落胆しているという。

「マークはセバスチャンを路面が汚れている側に押いやり、ちょうど1台分のスペースを与えていたと思う。セバスチャンはかなりアグレッシブに迫っていったが、かなり長く汚れた側にいた」

「とてもフラストレーションを感じている。マクラーレン勢がお互いに争っていたが、少しスペースを空けていた。我々のドライバーは以前にマレーシアで争っていた。最近のレースでもお互いにうまくスペースを与えていた。今日は何かしらの理由でそうならなかった」

しかし、クリスチャン・ホーナーは、2人のドライバー関係は次戦カナダGPまでに解決されると確信している。

「その通り。カナダに向かう前に対処するつもりだ。両方のドライバーと話をした。どちらも成長しており、彼らはもう大人であり、ライバルだ。そして最も重要なことは、今日我々が大量ポイントを明け渡してしまったことだ。このようなことは、二度と起きてはならない。彼らは今回のことから学ばなければならない」

「ドライバーたちがレースをすることは正しいことだ。今日、マクラーレンはドライバーたちにレースをさせていたが、ドライバーが同じチームの場合は、お互いをもう少しリスペクトし、どちらか一方が負けを認めることが重要だ」

またクリスチャン・ホーナーは、レッドブルがセバスチャン・ベッテルをひいきしているとの見方を否定した。

「我々のドライバーたちは、二人とも平等に扱われている。どちらも同じ装備を与えられ、同じチャンスを与えられている。それが我々のポリシーであり、チームのやり方だ。彼はレースで何度かスリップストリームに入っていたので燃料をセーブすることができ、そのアドバンテージを利用した」

「彼はカミルトンから多くのプレッシャーを受けており、それによってマークを追い抜くポジションまであがってきた。その時点での我々のプライオリティは、レースに勝つことだ。クルマのポジションを変わったとしても、我々はまだ1位と2位だったし、43ポイントがチームとドライバーに与えられ、マクラーレンをチャンピオンシップで引き離していた」

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カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング