MotoGP
バレンシアGP予選はミル、リンス共に3列目
MotoGP バレンシアGPは2日目も肌寒い1日となり、午前のFP3では路面温度がわずか8~11度でタイムアップには厳しいコンディションとなったが、セッション終盤に掛けて徐々にタイムが上がり始め、アレックス・リンス、ジョアン・ミルは共にトップ10圏内でダイレクトQ2行きを賭けてタイムアタックを繰り返す。セッション終了間際には一時ふたり揃ってトップ10圏外となるが、最終ラップでミルは9番手にジャンプアップ、最後にQ2行きを決める。一方のリンスは12番手に留まりダイレクトQ2行きを逃す形となった。

午後のFP4は午前に比べて気温が上昇。各ライダー達は日曜の決勝を見据えタイヤオプションの確認とロングランにセッションを費やし、リンス5番手、ミル6番手で締めくくる。

Q1ではリンスがセッション序盤から猛チャージし、タイムシートのトップに躍り出る。残り4分までトップポジションをキープするも、数分を残して3番手まで下がってしまう。最後まで緊迫のセッションとなったが、リンスが最終アタックラップで再びトップポジションに返り咲き、Q2行きのチケットを手に入れた。

最終予選となるQ2ではチームスズキエクスターペアが上位ポジションを狙って積極的にアタック。15分のセッション中にポジションが激しく入れ替わり、最終的にミル7番手、リンス8番手でセッションが終了。決勝は共に3列目グリッドからのスタートとなる。ミル、リンス共に安定した好ペースを見せ決勝への期待が掛かる。

ダビデ・ブリビオ チームマネージャー
「全てが順調だったとは言い難いですが、予選を7番手、8番手で終えることができたのでまずまずだったと言えるでしょう。ジョアンもアレックスもフィーリング良く乗ることができているようですし、ペースも良いので、スタートを決めてトップグループでバトルができればチャンスは十分あるでしょう。最終戦を完璧な状態で迎えられるよう最後の調整を行って決勝に備えます。」

ジョアン・ミル
「週末のここまでの流れにはとても満足しているし、フィーリングもかなり良いよ。このサーキットは自分もよく知っているから、セッティングを変更した時にフィーリングの違いもより理解できるし、今のところ思い通りに乗れている。明日の決勝ではトップグループでバトルしてトップ5圏内フィニッシュを目指すよ。」

アレックス・リンス
「Q1をトップタイムで終えてQ2に行くことができたし、8番手グリッドからのスタートは悪くないと思う。もちろんもっと上位だったらさらに良かったけど、決勝には自信を持って臨むよ。序盤がどんな展開になるかでレースの行方が決まるから、タイヤ選択が大切な鍵となるだろうね。過去のレースを振り返っても、このサーキットでグループから逃げてギャップを広げるのはかなり厳しいことが分かっているから、今年もレースはきっと接戦になるだろう。この週末、セッション毎に手応えが良くなってきているし、決勝の準備は整っているよ。」

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カテゴリー: F1 / MotoGP