ニッキー・ヘイデン 死去
ホンダは、交通事故で他界したニッキー・ヘイデンに哀悼の意を表した。八郷隆弘社長のコメントを発表した。

スーパーバイク世界選手権にRed Bull Honda World Superbike Teamから参戦中のニッキー・ヘイデン(アメリカ35歳)は、イタリアのイモラサーキットで開催された第5戦後に同国リミニ近郊で自転車トレーニング中、自動車との接触事故に遭い、地元の病院に緊急搬送された。

その後、リミニ近郊の病院からチェゼーナにあるマウリツィオ・ブファリニ病院の集中治療室に移され、医師団が懸命の治療を続けたが、現地時間5月22日19時9分に逝去された。

八郷隆弘 (本田技研工業株式会社 代表取締役社長)

「ニッキー・ヘイデン選手の逝去の報に接し、大きな驚きと悲しみを感じています。ヘイデン選手は早くからロードレース界で活躍し、2006年にはHondaのワークスライダーとしてMotoGPでタイトル獲得を果たすなど、Hondaの二輪レース活動に大きく貢献してくださいました。アグレッシブな走りや明るい人柄は多くのファンを魅了しました。これまでのHondaライダーとしての多大な功績に感謝するとともに、ニッキー・ヘイデン選手ならびにご家族に対し、謹んで哀悼の意を表します」

米国・ケンタッキー州出身のニッキー・ヘイデンは、モータースポーツ一家に生まれたことで幼少期からレース活動に親しみ、1999年に全米選手権であるAMAのスーパースポーツクラス(600cc)でチャンピオンを獲得。2002年にはAMAスーパーバイククラスにおいて史上最年少でチャンピオンを獲得した。2003年に、HondaのワークスチームであるRepsol Honda Teamから世界最高峰のMotoGPクラスにデビュー。2006年シーズンには最終戦まで激しい争いの末、年間チャンピオンを獲得した。2016年からはスーパーバイク世界選手権へ参戦し、年間総合5位を獲得。この年の鈴鹿8時間耐久レースにもMuSASHi RT HARC-PRO.から参戦するなど、豊富なキャリアを活かしたベテランとして今後の活躍が期待されるライダーだった。

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カテゴリー: F1 / MotoGP / ホンダF1