MotoGP ロードレース世界選手権 日本グランプリ ツインインクもてぎ
MotoGP 第15戦日本グランプリの予選は、ウエットコンディションで行われ、フリー走行でトップタイムをマークしたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が3番手につけ、今季11回目のフロントローを獲得した。

フルウエットで行われたFP3、FP4でトップタイムをマークしたマルク・マルケスは、路面が乾き始める微妙なコンディションの中で1回目のアタックでライバルを圧倒する1分53秒台をマークした。

2回目も新品のレインタイヤでコースインすればポールポジション(PP)は確実だったが、決勝日が”フラッグ・トゥ・フラッグ”になったことを想定、微妙なコンディションの中でスリックタイヤのフィーリングを確かめ、その間にポジションをふたつ落とし、3番手で予選を終えた。今季7回目のPPこそ逃したが、内容では今季6勝目に向けて大きな手応えを感じる一日となった。

チームメートのダニ・ペドロサは、FP3、FP4と順調にセットアップを進め、予選でも周回するごとにタイムを短縮して6番手につけた。昨年の大会は、フリー走行のケガで決勝をキャンセルしたが、今年はその雪辱と2年ぶり4回目の日本GP制覇に挑む。

初日9番手のカル・クラッチロー(LCR Honda)は、フリー走行で思うようにタイムを伸ばせず15番手。予選Q1でも思うようにタイムを伸ばせず15番グリッドとなった。ウエットコンディションでセットアップが進まなかったカル・クラッチローは、決勝日のウォームアップで最後の調整に挑み、ポジションばん回に挑む。

ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、フリー走行19番手、予選も19番手。代役出場の青山博一(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、この日もミシュランタイヤのフィーリングをつかむための一日となり予選21番手。ともに後方からの追い上げに挑む。決勝日も不安定な天候が予想される日本グランプリ。ホームGPを迎えるホンダ勢が、2年連続の大会制覇に挑む。

マルク・マルケス(MotoGP 3番手)
「結果はよかったのですが、スリックタイヤを選択したのは正しくなかったと思います。スリックタイヤには少し早すぎるコンディションでした。とにかく、ものごとのポジティブな面を見ることが大切です。第一に、レインタイヤでいいラップを刻んでいたので最前列にいるということ、次に、フラッグ・トゥー・フラッグのレースになった場合についていくつか確認できたことです。また、ファステストとなったラップではクラッシュを避けることができ、チームの皆が今夜夕飯に行けなくなることが避けられたのでうれしいです。今週末はすべてのセッションがウエットとなっている中、非常にチャレンジングなコンディションで速いペースを保っているので、今までのところいい週末になっていると思いま す。これはとてもポジティブなことです。明日はまたウエットコンディションになりそうですが、ハーフウエットの可能性についても確認します。そしてそうなった場合には、あらゆる状況に対応できるようにしておかなくてはならないと考えています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 6番手)
「今日の予選は、条件が変化してコース上が乾いてきたので難しいものとなりました。また、ひどいスピニングに苦しみ、最初の走行からタイヤに安心感を得られませんでした。タイヤを変えたところ感覚がよくなったので、ラップタイムを改善することができました。ハーフウエットでは常にマシンを正しくセッティングすることが難しくなります。今日はエレクトロニクスでも多くの作業をしましたし、またコース自体についてもハーフウエットのときと完全にウエットのときとについて理解を深めました。明日になってみないと分かりませんが、天候がどうなるかを確認し、レースに備えていきたいと思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 15番手)
「今日は全く満足していません。スターティング・グリッドは非常に残念な順位となりました。今の時点では、レイン・コンディションのときにマシンの感覚がよくありません。これまでMotoGPにいたシーズンでは、自分自身は雨に強かったと思うのですが、今は非常に苦戦しています。レインコンディションでも競争力を保ち続けるために、自分のパッケージを改善する必要があると感じています。明日がどのようになるかを確認する必要がありますが、長いレースになるので、皆で今夜データを確認して改善を試みたいと思います」

ティト・ラバト(MotoGP 19番手)
「Q1では、セッション開始後すぐにプッシュして2番手になることができましたが、作戦ミスをしてしまいました。ピットに戻ってタイヤ交換をするのではなく、そのまま走行して速度を落とし、タイヤを冷やしてから再びアタックすることにしました。セッションの最後にリアが大きくスライドしてしまったことから、もうやめたほうがよいと思いました。残念でしたが、この状況でも明日はしっかりと戦えると感じています」

青山博一(MotoGP 21番手)
「金曜日のFPではミシュランタイヤの限界点を探るためにほとんどの時間を費やし、限界点を理解するまでに時間を要してしまいました。チームは、リアのグリップを向上させるのに非常にがんばってくれました。今回のような状況下では、リアのグリップが重要になるためです。フルウエットのコンディションであれば大丈夫ですが、予選のときのように、路面が乾き始めると話が変わってきます。リアタイヤはオーバーヒートしてしまうのですが、スリックタイヤを履くにはまだ路面が濡れ過ぎていました。全体としては、いい形で前進していますので、明日のホームレースを楽しみにしています」

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カテゴリー: F1 / MotoGP