マクラーレン・ホンダ F1
マクラーレン・ホンダは、F1 第3戦 バーレーンGPで今シーズン初ポイントを狙う。

第2戦中国GPでは、フェルナンド・アロンソがポイント圏内を走行するものの、ドライブシャフトのトラブルでリタイア。ストフェル・バンドーンも燃料系のトラブルでリタイアし、コンストラクターズ選手権で再開に転落した。

砂漠の中にあるバーレーン・インターナショナル・サーキットは、砂によるダスティな路面、タイヤに厳しいトラクションエリア、4本のストレート、ヘビブレーキングなど、マシンの総合バランスが問われるサーキット。トワイライトレースとして開催されるため、夕方から気温および路面温度が大幅に下降するため可能性があり、チームの対応力が問われるレースとなる。

また、バーレーンの国営投資会社マムタラカトがマクラーレン・グループの50%の株式を所有する筆頭株主であり、マクラーレン・ホンダにとっては第3のホームグランプリとなる。

フェルナンド・アロンソ
「バーレーンに戻るのを特に楽しみにしている。特に僕は去年のレースを逃しているからね。あの場所では3勝を挙げているので良い思い出があるし、トワイライトでのレースは常に楽しい経験だ。バーレーンGPはいつもかなり長いレースだし、僕たちの最優先事項は砂漠の暑さと厳しいコンディションに対して信頼性を確実にすることだ。そうすれば、僕たちはパフォーマンスについて考えていける。パフォーマンスに関しては、上海でクルマをリタイアさせるまで僕はとても有望なポジションを走っていたし、僕たちのペースは予想していたよりもずっと強かった。バーレーンでもっと多くのいい意味でのサプライズがあれば嬉しいね! 僕たちにとってまたチャレンジングなレースになるだろう。ロングストレートは簡単ではないし、エンジニアが取り組まなければならないことがたくさんある。ブレーキ摩耗と燃費は高いし、通常のスケジュールと比較して午後の遅くにレースをするので、週末の間に路面温度がかなり変化して、セットアップはトリッキーだ。ガレージを出るたびにパッケージの最大限を生かすために懸命にプッシュしているし、バーレーンの週末もまったく同じ方法でアプローチしていく」

ストフェル・バンドーン
「2016年のバーレーンGPにはたくさんの良い思い出がある。一年経ち、僕はフルタイムのマクラーレン・ホンダのドライバーだ。それに過去12ヵ月ですでに多くの経験を積んでいる。もちろん、僕の目標はグランプリに到着するたびに懸命に仕事をして、改善することだ。今年は僕たちにとって厳しいけど、いつものようなハードにレースをするつもりだ。僕たちにとって最も重要なのはマイレージだ。バーレーンの天候は上海よりもいいはずだし、週末にわたって出来る限り多くのラップを走れることを願っている。それはこのトラックをよく知るのに役立つし、僕は2015年にGP2であそこで2回勝っているので、すでにレイアウトに不安はない。すでに知っていることに基づいて事を進めていける。中国が難しい週末になることはずっと予想していたことだし、バーレーンで良くなるかどうかはわからない。1週間しか経っていないし、もちろん、その時間内で適用できる変更は限られている。でも、僕たちはいつもようにベストを尽くすつもりだ。クルマは間違いなく改善しているし、フェルナンドと僕は自信と競争力を感じている。特にコーナーではね。なので、このトラックで何ができるか見て見なければならない」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「驚くべきことに2004年にバーレーンGPが初開催されて以降の12回のイベントでマクラーレンはこれまで一勝も挙げられていない。対照的に、フェルナンドは3度もレースで優勝しており、勝利数は他のどのドライバーをも凌いでいる(ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、フェリペ・マッサがそれぞれ2勝)。だが、残念ながら、来週フェルナンドが彼の印象的な勝利数を増やすことはないだろう。そして、マクラーレンも日曜日にバーレーンでの未勝利記録を破ることはないだろう。だが、天候は鈍く、ウェットで寒かった上海よりもずっといいだろうし、結果として、我々は先週末よりも多くの走行が期待できる。レースはストフェルの初グランプリの1周年となる。非常に称賛に値するものだった。彼はF1デビュー戦で順当に1ポイントを獲得した。彼とフェルナンドの二人ともが来週末も再びポイントフィニッシュを目指す。我々が軽率な約束や予測をすることは決してないが、彼らの努力が報われることを願っている。ストフェルにとってバーレーンはGP2で絶好の場所だった。実際、彼は3年前のデビュー戦で勝っている。最後になるが、バーレーンはマクラーレン・ホンダの3つのホームグランプリのうちのひとつだ(他の2つはシルバーストンと鈴鹿)。なので、あの場所でシーズン初ポイントを獲得できれば素晴らしいだろう。それを実現するためにベストを尽くしていく」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「中国のウェットで寒い週末の後、我々は今、正反対のドライで熱いコンディションになると予想するバーレーンに向かっています。中国のレース結果は大きな落胆でした。ですが、結果に関わらず、いくつものポジティブなものを得られましたし、リタイアするまではトリッキーなコンディションのなかで励みになるレースをしていました。シーズンの開幕2戦を終えて、我々のパワーユニットの信頼性の進化にはより自信を持っています。今はパーレンで我々のパフォーマンスを確認するのを楽しみにしています。マクラーレン・ホンダにとってのホームレースですので、勢いをつけていけることを期待しています。熱いコンディション、トラックの2つの長いフロントとバックストレートはパワーユニットに大変な努力が必要ですし、我々にとって簡単な週末になるとは思っていません。信頼性に取り組むと同時に、マクラーレンと一緒にプラクティス中にベストなセットアップを見つけることに集中していきます。ファンに良いレースを見せられることを期待していますし、ポイントを獲得できるように全力を尽くしていきます」

2017 F1バーレーンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
2017 F1バーレーンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1