マクラーレン・ホンダ
マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、開発が遅れ、開幕戦オーストラリアGPで走らせるフルスペックのMP4-31をプレシーズンテストでテストできなかったことを明かした。

「テスト中にはまだ2016年のフルスペックは走らせていない。開幕戦オーストラリアではマシンにさらに新しいパーツを搭載する」とエリック・ブーリエは述べた。

「しかし、テストでは大部分の日で多くの走行距離を稼ぐことができた。それはいいニュースだ」

「シャシーに関してすべてのシステムチェックを完了できたことが重要だった。去年はそれができなかった。良い仕事を成し遂げたと思う。信頼性の高いクルマでシーズンに臨むことができそうだ。その意味でも比較的自信を持つことができる。パッケージの基礎は問題なさそうだ。しかし、今後数週間でパフォーマンスを向上させる必要がある」

エリック・ーリエは“アグレッシブすぎる”製造スケジュールを組んだことで、パーツの完成が遅れて、テストに間に合わなかったと述べた。

「2016年のフルスペックはここでは走らせていない。残念ながら、持ち込めなかったパーツがある。それはオーストラリアで導入する」

「何か問題があるわけではない。あまりにタイトなスケジュールを設定するとうまくいかないこともある。スケジュール面でぎりぎりまで攻めようとしている。空力担当者にパッケージ開発のための時間を最大限に与えたかった。そうなると製造期間を短くせざるを得ず、何かが起こると遅れてしまう」

「しかし、このようなことはこの世界では普通のことだ。幸い、我々にはコンスタントに開発、製造を押し進めていけるリソースがある。昔はパッケージの大幅アップデートをメルボルンで投入し、次はバルセロナに入れるといった具合だったが、今は毎戦それを行っている。レース週末に毎回アップデートを導入していくことには慣れており、今年もメルボルン以降それをやっていく」

エリック・ブーリエは、去年に比べてトラブルが少なかったため、多くの作業を行って準備を進めることができたとテストを総括した。

「テストプログラムのチェックリスト内の多数の項目を実行した。そういった意味ではやり遂げた仕事に満足している。もちろん十分だと思うようなことはあり得ない。毎日一日中テストをしても、もっとやりたいと思うものだ。だが、良いスタートを切ることができたのは間違いない。メルボルンでフルスペックで走る時に自分たちの位置がわかるだろう。他のチームも大きく進歩しているがね」

「ここまでファクトリーで得たデータとトラック上のデータの相関精度はいいので、それなり自信を感じている。多くの距離を走り、大量のデータを集めることができたので、比較的準備を整えられたと思っている。まだ期待を抱くのは早い。時が来ればわかることだ。今後もメルボルンとその後に向けてハードワークを続けていく」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1