マクラーレン・ホンダ:マシンに不可解なトラブル / F1スペインGP
マクラーレン・ホンダは、F1スペインGPの決勝レースで、ジェンソン・バトンが16位、フェルナンド・アロンソはリタイアだった。
ジェンソン・バトン (16位)
「今日はマシンをドライブするのが怖かった。アクセルを踏み込むと同時に低グリップのためにマシンが滑り出し、反応が読めない状況だった。低速コーナーでは、ホイールがスピンしてしまうためにスピードが出ず、逆に高速コーナーでは、出力時にリアが滑ってしまい、怖かった」
「不具合の原因を突き止めようと、レース中にエンジニアと話をしながら、問題解決のためにハンドリングバランスを何度も変更しました。レース終盤にはバランスが少し改善したものの、今日は難しいレースとなった。これからデータを確認し、何が問題だったのかを解明していく。これは僕たちが調査しなければならない不具合だ」
フェルナンド・アロンソ (リタイア)
「ピットストップのときは怖かった。インラップのときにリアブレーキがほとんど効かず、ピットストップの際にはさらにブレーキ力がなかった。メカニックのメンバーにとっては怖い瞬間だったと思うけど、誰にも怪我がなかったことが幸運だった。今日、私のマシンで発生したブレーキの不具合は、昨日、ジェンソンが直面した問題とはまた別だ。予選では、ジェンソンのマシンのブレーキディスクの一枚が適温まで上がらないというトラブルだったが、僕の場合はブレーキが効かなかったことが問題だ。リアディスクの動きが止まってしまい、フロントブレーキのみが稼動していた。物事が良い方向に進みつつあるものの、僕たちはまだ上位陣からはほど遠く、さらに大きく前進する必要がある。ただ、これは非常に難しいプロジェクトであり、 チームとしてうまくリカバリーしつつあることに僕自身は満足している。今日は残念な結果になったが、僕たちは今日のレースで何が起きたのかを調査し、次のモナコ戦ではさらに競争力をつけて戻ってくる」
エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「過去のスペインGPで8回以上勝利をおさめた我がチームにとって、今日のレースが残念な結果に終わったことは言うまでもない。フェルナンドはなかなか良い走りを見せてくれていたが、まだ原因解明中のリアブレーキの不具合によってマシンがピットボックスをオーバーシュートしてしまい、それが原因で、突然レースを終える形になった。これは我々全員、特にフェルナンドにとってイライラがつのる結果だったが、大事なことはケガ人が一人も出なかったことだ。ジェンソンにとっても今日は後味が悪いレースとなった。スタート直後からグリップがなく、それ以降もリアのトラクション不足に悩まされた。結局、ジェンソンは16位でレースを終えた。我々はスペイン入りした際に確固たる姿勢で臨みつつも、ささやかな野望を抱いていた。予選で両マシンをQ2に進出させ、今季初となるワールドチャンピオンシップポイント獲得を目指していたが、前者は達成したものの、後者は実現できなかった。ただ、残念な結果ではあったが、希望を失ったわけではない。もちろん、期待どおりの進歩を遂げることができれば、チーム全体にもう少し活気が出たとは思う。それでも、我々のペースはレースごとに向上しつつあり、これはチームにとって重要なことだ。2週間後はモナコGPだすが、『曲がりくねった公道』で知られるコース上で、今日ここバルセロナでの結果よりも良い形で物事を進めたいと思う。モナコでの優勝回数が最も多いチームはマクラーレンだ(過去に15回優勝)。今年、我々が16回目の勝利をおさめることを期待してはいないが、5月24日のモナコGPでは、ワールドチャンピオンシップポイント獲得を目標としている」
新井康久 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「残念な週末でした。しかし、これもレースという現実です。フェルナンドのレースペースは良かったので、これから本日のデータを解析し、ドライバビリティが重要なファクターとなるモナコに臨みたいと思います」
関連:F1スペインGP 結果:ニコ・ロズベルグが今季初優勝!
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1
ジェンソン・バトン (16位)
「今日はマシンをドライブするのが怖かった。アクセルを踏み込むと同時に低グリップのためにマシンが滑り出し、反応が読めない状況だった。低速コーナーでは、ホイールがスピンしてしまうためにスピードが出ず、逆に高速コーナーでは、出力時にリアが滑ってしまい、怖かった」
「不具合の原因を突き止めようと、レース中にエンジニアと話をしながら、問題解決のためにハンドリングバランスを何度も変更しました。レース終盤にはバランスが少し改善したものの、今日は難しいレースとなった。これからデータを確認し、何が問題だったのかを解明していく。これは僕たちが調査しなければならない不具合だ」
フェルナンド・アロンソ (リタイア)
「ピットストップのときは怖かった。インラップのときにリアブレーキがほとんど効かず、ピットストップの際にはさらにブレーキ力がなかった。メカニックのメンバーにとっては怖い瞬間だったと思うけど、誰にも怪我がなかったことが幸運だった。今日、私のマシンで発生したブレーキの不具合は、昨日、ジェンソンが直面した問題とはまた別だ。予選では、ジェンソンのマシンのブレーキディスクの一枚が適温まで上がらないというトラブルだったが、僕の場合はブレーキが効かなかったことが問題だ。リアディスクの動きが止まってしまい、フロントブレーキのみが稼動していた。物事が良い方向に進みつつあるものの、僕たちはまだ上位陣からはほど遠く、さらに大きく前進する必要がある。ただ、これは非常に難しいプロジェクトであり、 チームとしてうまくリカバリーしつつあることに僕自身は満足している。今日は残念な結果になったが、僕たちは今日のレースで何が起きたのかを調査し、次のモナコ戦ではさらに競争力をつけて戻ってくる」
エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「過去のスペインGPで8回以上勝利をおさめた我がチームにとって、今日のレースが残念な結果に終わったことは言うまでもない。フェルナンドはなかなか良い走りを見せてくれていたが、まだ原因解明中のリアブレーキの不具合によってマシンがピットボックスをオーバーシュートしてしまい、それが原因で、突然レースを終える形になった。これは我々全員、特にフェルナンドにとってイライラがつのる結果だったが、大事なことはケガ人が一人も出なかったことだ。ジェンソンにとっても今日は後味が悪いレースとなった。スタート直後からグリップがなく、それ以降もリアのトラクション不足に悩まされた。結局、ジェンソンは16位でレースを終えた。我々はスペイン入りした際に確固たる姿勢で臨みつつも、ささやかな野望を抱いていた。予選で両マシンをQ2に進出させ、今季初となるワールドチャンピオンシップポイント獲得を目指していたが、前者は達成したものの、後者は実現できなかった。ただ、残念な結果ではあったが、希望を失ったわけではない。もちろん、期待どおりの進歩を遂げることができれば、チーム全体にもう少し活気が出たとは思う。それでも、我々のペースはレースごとに向上しつつあり、これはチームにとって重要なことだ。2週間後はモナコGPだすが、『曲がりくねった公道』で知られるコース上で、今日ここバルセロナでの結果よりも良い形で物事を進めたいと思う。モナコでの優勝回数が最も多いチームはマクラーレンだ(過去に15回優勝)。今年、我々が16回目の勝利をおさめることを期待してはいないが、5月24日のモナコGPでは、ワールドチャンピオンシップポイント獲得を目標としている」
新井康久 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「残念な週末でした。しかし、これもレースという現実です。フェルナンドのレースペースは良かったので、これから本日のデータを解析し、ドライバビリティが重要なファクターとなるモナコに臨みたいと思います」
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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1