フェラーリ SF71H : 主要諸元&スペック

フェラーリは22日(木)、マラネロで新車発表会を開催。2018年のF1世界選手権を戦うマシン『SF71H』をお披露目した。
昨年のマシン名はフェラーリの70年の歴史を表して「SF70H」と名付けられたが、今季は単純にそこに1年が追加された。
2018年のF1レギュレーションは昨年から大幅な変更はないが、コックピットッ保護デバイス『Halo』、そして、シャークフィン、モンキーシート、Tウイングの廃止により、ルックス的には昨年から大きく変わることになる。Haloの追加により、マシンの最低重量は733kgにアップしている。
フェラーリ SF71Hは、基本的に昨年モデルからの進化版ではあるが、ホイールベースは延長され、リア周りはよりタイトなものに変貌を遂げている。昨年モデルの“攻めた”サイドポッドは他チームも追従しているが、SF71のサイドポッド周りは非常に複雑な構造へと進化している。レッドに塗られ、前面に跳ね馬のロゴがついたHaloにはフェアリングが追加されている。
昨シーズン後半にエンジンの信頼性トラブルに見い舞われたフェラーリは、今季は「063」ではなく、昨年型「062」をベースにした進化版「062 EVO」となる。今季はエンジンの年間使用数が3基に制限されることから、昨年からパワーを低下させることなく寿命を延ばすことに重点が置かれたようだ。
フェラーリ SF71H 主要諸元
| シャシー名 | SF71H |
|---|---|
| モノコック | カーボンファイバー/ハニカムコンポジット構造 |
| ギアボックス | フェラーリ 縦置きギアボックス(8速+リバース1速) |
| ディファレンシャル | 油圧リミテッドスリップディファレンシャル |
| トランスミッション | セミオートマチック・シーケンシャル電子制御(クイックシフト) |
| ブレーキ | ブレンボ製 ベンチレーテッド式カーボンファイバーディスクブレーキ(前後) / ブレーキ・バイ・ワイヤ・リアブレーキ |
| フロントサスペンション | プッシュロッド式トーションスプリング |
| リアサスペンション | プルロッド式トーションスプリング |
| 重量 | 733kg(ドライバー・燃料・冷却水を含む) |
| ホイール | OZ製 13インチ(前後) |
エンジン
| エンジン名 | フェラーリ 062 EVO |
|---|---|
| 排気量 | 1,600cc |
| 最高回転数 | 15,000rpm |
| ターボチャージャー | シングルターボ |
| 燃料最大流量 | 100kg/h |
| 燃料容量 | 105kg |
| 気筒数・角度 | V型6気筒・90度 |
| 口径 | 80mm |
| ストローク | 53mm |
| バルブ数 | 24 |
| 燃料噴射方式 | 直噴(500bar) |
ERS システム
| バッテリー出力 | 4MJ(1周あたり) |
|---|---|
| MGU-K 出力 | 120kW |
| MGU-K 最高回転数 | 50,000 rpm |
| MGU-H 最高回転数 | 125,000 rpm |
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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ





