ロス・ブラウン 「今季を見てF1ルール変更は不要と考えるのは的外れ」
F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2021年シーズンが白熱の戦いとなっていることを受け、2022年にF1レギュレーションをオーバーホールする必要があるのかと疑問視する声に「何を改善しなければならないのか理解できていない」と反論する。

来年、F1は、マシンが生み出す乱気流とそれが後続マシンに与える影響を減らすこと狙って、マシン表面の空力をシンプルにし、グランドエフェクト効果でダウンフォースを生む次世代F1マシンへと切り替える。

新しい技術規則は、F1が最近導入した予算制限やその他の変更と組み合わせて、F1チームのパフォーマンスレベルを近づけ、レースを改善することを目的としている。

メルセデスがまだV6ターボハイブリッド時代を支配している間に考案され、2019年後半に正式に発表された新レギュレーションは、当初は2021年に導入される予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックによって1年延期となった。

だが、2019年以降、10チームのうち7チームが勝利をおさめ、今シーズンはメルセデスとレッドブル・ホンダとの間で激しいタイトル争いが繰り広げられており、2022年の大幅なルール変更へのチームへの対応次第で、競争力が再び広がってしまうことを懸念する声もある。

レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「今シーズンの素晴らしい点の1つは、勝者のバリエーションだ」とコメント。

「実際、来年変わってしまうのを残念に思う」

ロス・ブラウンは、特定の発言に応じているわけではないが、F1トルコGPレビューで、2021年シーズンのクオリティのために新しいルールは不要なのではないかと考えることは論点がずれていると語った。

「今週末、今年このようなゴールデンシーズンを楽しんでいることを考えると、2022年のレギュレーション変更が必要なのかというコメントをいくつか耳にした」とロス・ブラウンは語った。

「今年のチャンピオンシップはスリル満点だが、そのような意見は、クルマ同士が接近して追いかけ、オーバーテイクのチャンスを生み出すのに苦労しているという事実を理解できていないと思う」

「2022年のルールは一夜にして状況を変えることはないが、コース上でのレースを改善するためのはるかに優れたプラットフォームだと思う。新しいルールが落ち着いたら、将来はさらに多くのホイール・トゥ・ホイールのアクションのある、いくつかの素晴らしいレースとチャンピオンシップが見られると確信している」

F1トルコGPでは、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンから再びリードを取り戻し、2021年のF1タイトル争いはさらに新たな展開を見せた。

ランキング首位が変わったのは今年6回目であり、マックス・フェルスタッペンは6ポイントのリードを築いているが、コンストラクターズ選手権でもレッドブル・ホンダまだチェンスは残されている。

「F1は祝福されている」とロス・ブラウンは語った。

「なぜこんなに素晴らしいシーズンになっているのか? 私がチームを運営していたとき、特効薬はなかった。段階的な改善を果たすためにすべてを削ぎ落としていくという状況だった」

「私はそれがスポーツにとっても同じことだと信じている。実施されたコストキャップとルールの変更が、チャンピオンシップの近さと激しさにプラスの影響を与えていることは間違いない」

「チームがチャンピオンシップに膨大なリソースを注ぎ込み、それを使って逃げようとするためのキャパシティはない。現在、リソースは限られており、チームは来年のクルマにも焦点を当てている。これには多くの時間とリソースが必要だ」

「そして、これはすべて緊密なチャンピオンシップに貢献している。我々はまだ実力主義を望んでいる。我々はまだ最高のチームが勝つことを望んでいる。しかし、単純に彼らが他の誰よりも大きな予算を持っているという理由だけで、彼らが大差をつけて勝つことを望んでいません。

「物事がどのように発展しているかを見るのは喜ばしいことだ」

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カテゴリー: F1 / F1マシン