ロス・ブラウン 「次世代F1マシンの構想は“30人年”を費やした」
F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1とFIA(国際自動車連盟)は、次世代F1マシンのコンセプトを考え出すために前例のない量の“激しい仕事”をしたと語る。

F1イギリスGPの週末、2022年に導入される新しいF1マシンの実物大モデルが披露された。そのデザインは来シーズン以降、フィールド全体でより緊密なレースを生み出すことを目的としている。

ロス・ブラウンは、新しいフォーミュラの作業レベルを“工数”で表現するために“30人年”が新車の設計と開発に費やされたと考えている。

「F1はシルバーストンで革新的な新しい2022年マシンの実物大モデルを発表した。反応は非常にポジティブだった」とロス・ブラウンは Formula1.com のレース後のコラムで述べた。

「F1とFIAがこの種の集中的な作業をスポーツのレーシングカーのデザインと方向性の形成に投入したのはこれが初めてであることを覚えておく必要がある。このプログラムには30人年遅が費やされた」

「今回のものはF1とFIAによるルールの解釈であり、チームが来年に向けてどのようなソリューションを考え出すのかを知りたいと思っている」

今回発表されたデザインは、ドライバーとファンが新しい車がどのように見えるかを最初に垣間見たものであり、ほとんどのF1チームはすでに2022年に可能な限り最高のマシンを生産することに焦点を切り替えている。

次世代F1マシンを初めて見たF1ドライバーは様々な反応を示した。ルイス・ハミルトンは「深刻な挑戦」になるだろうと言い、カルロス・サインツは現在のデザインよりも「攻撃的」であると語り、フェルナンド・アロンソは「未来的」と呼んだ。

設計は、マシンが互いにより簡単に追従できるようにすることを特に目的としており、シルバーストンなどの高速サーキットでは現在よりもより良いチャンスを提供するとロス・ブラウンは感じている。

「2022年のマシンは追い越しを可能にし、日曜日のシルバーストンのようなDRSトレインを減らす必要がある」とロス・ブラウンは説明した。

「今週末、パフォーマンスが近いマシン同士は、競い合うのに苦労する場面がたくさんあった」

「マシンの間にそれなりのパフォーマンスの違いがあるときは現在のフォーミュラでも追い越すことができる。しかし、特にシルバーストンのようなトラックでは、拮抗しているとオーバーテイクはできない」

「新しいマシンは、より多くのホイール・トゥ・ホイールのレースを可能にすると確信している。それが我々のファンが望んでいる」

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カテゴリー: F1 / F1マシン