ポール・ディ・レスタ
ポール・ディ・レスタとアンソニー・ハミルトンが、和解に達した。

アンソニー・ハミルトンは、ポール・ディ・レスタがフォース・インディアのレースドライバーだった2012年7月に不当解雇されたとしてディ・レスタを告訴。焦点はエナジードリンク企業「Go Fast」との550万ユーロ(約7億7,000万円)の契約。

その際にポール・ディ・レスタの肖像権料の一部がハミルトン家のグレナダの口座に移されたことが契約違反であるかどうかだった。

また、昨年12月高等法院での審議中には、アンソニー・ハミルトンは、今年初めの引っ越しした際、ポール・ディ・レスタに対する損害賠償に関連があったコンピュータと携帯電話を紛失したと主張。その後ハミルトンは、ハートフォードシャー州テウィンにある自宅の裏門で“紛失した”証拠を発見したと証言した。

また、審議中、アンソニー・ハミルトンの息子であるルイス・ハミルトンが2008年のチャンピオンシップを獲得した後、息子から400万ドル(約4億1,000万円)のプレゼントを受け取っていたことも発覚した。

ポール・ディ・レスタは、この件は終了したと考えていると声明で発表。だが、和解に示談金などが発生したかどうかは明らかにしていない。

「難しい一年だった。これが過去のものとなり、レースに集中できるようになってとにかく嬉しく思っている。今年からはメルセデスで戦うDTMのレースを楽しみにしている」とポール・ディ・レスタはコメント。

アンソニー・ハミルトンも「ポールと私がこのような事態に陥ったことを非常に残念に思っている。本件が一段落して嬉しい。ポールは非常に優秀なドライバーであり、2014年に彼にふさわしいF1シートを見つけられなかったことが本当に悔やまれる。メルセデスと共に挑むDTMで必ず活躍してくれると期待するとともに、彼の今後の活躍を願っている」と述べた。

関連:ルイス・ハミルトンの父親、ポール・ディ・レスタを告訴 - 2012年7月31日

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カテゴリー: F1 / ポール・ディ・レスタ