アストンマーティンF1 ニューウェイ“代表降板説” ウィートリー加入の噂拡大

2025年末にアストンマーティンは大規模な経営体制変更を実施し、アンディ・コーウェルを最高戦略責任者へ異動。その後任として、2024年にレッドブルから加入したエイドリアン・ニューウェイがチーム代表に就任した。
しかし、2026年型マシンとホンダ製パワーユニットのパッケージは開幕直後から深刻な課題を抱え、マイアミGPまで両ドライバーが決勝を完走できない状況が続いた。チーム内部では“技術部門への専念”を求める声も出ているとされ、パドックでは新たな体制変更の噂が加速している。
ジョナサン・ウィートリー加入説が再燃
マイアミGPのパドックで特に話題となったのが、元アウディF1チーム代表ジョナサン・ウィートリーの去就だった。
『Up to Speed』ポッドキャストに出演したジョリー・シャープは、現地で聞いた情報として次のように語っている。
「ウィートリーについての話題がかなり増えている」
「彼がアストンマーティンの新チーム代表として発表されることになると思う」
さらに共同司会のウィル・バクストンから“いつ頃なのか”と問われると、シャープはこう続けた。
「もっと早い段階になると思う。彼らはその発表を本当に急いでいる」
ウィートリーは2026年開幕前にアウディ離脱が発表されたが、理由は“個人的事情”としか説明されていない。それ以降、公の場で詳細を語っておらず、その動向には注目が集まっていた。

ニューウェイに集中させたい“本来の役割”
今回の噂が現実味を帯びている背景には、アストンマーティンの2026年プロジェクトそのものがある。
エイドリアン・ニューウェイは本来、“マネージング・テクニカル・パートナー”として加入した人物であり、最大の使命は2026年レギュレーション下で勝てるマシンを設計することだった。
しかし現在はチーム代表として、メディア対応、組織管理、レース運営まで担っている。現場では「ニューウェイを純粋に技術開発へ戻すべき」という見方が以前から存在していた。
特にホンダ製パワーユニットとの統合作業や、空力コンセプト修正、フロア開発など、アストンマーティンは現在も大規模な軌道修正を続けている段階にある。
そのため、レッドブル時代にマックス・フェルスタッペン黄金期を支えたジョナサン・ウィートリーのような“レース運営型チーム代表”を配置し、ニューウェイを完全に技術へ集中させる構図は、F1関係者の間でも非常に理にかなったシナリオとして受け止められている。
アストンマーティン内部では悲観一色ではない
一方で、チーム内部の雰囲気は外部から見えるほど悲観的ではないという。
シャープはポッドキャスト内で、アストンマーティン内部について次のようにも説明している。
「彼らはシーズン前から何が起きるか理解していた」
「どんな改善でも大きな前進だと受け止めている」
さらに、シーズン後半の“Q2進出”をひとつの現実的な目標として考えているとの話も紹介された。
2026年のアストンマーティンは、タイトル争いではなく“基礎再建”のフェーズにある。その中で、エイドリアン・ニューウェイ体制をどのように再構築するかは、ホンダとの長期プロジェクト全体を左右する重要テーマになりつつある。
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