アストンマーティンF1 ストロール「4秒遅い。原因はホンダPUだけではない」
アストンマーティンのランス・ストロールは、2026年F1バーレーンテスト2日目を終えた段階で、チームがライバル勢に対して大きく後れを取っている現状を率直に認めた。

バルセロナでの走行トラブルに加え、バーレーン初日に発生したパワーユニットの問題と交換作業により、AMR26は十分な走行距離を確保できていない。ストロール自身も2日間で40周未満にとどまり、データ収集の面で明らかなハンディを抱えている。

「我々はまだマシンとエンジンを学んでいる段階だが、やるべき仕事は山ほどある。取り戻さなければならない。バルセロナと今回の欠落分を合わせると、おそらく他チームより400周は少ない」

「それが現実だ。我々は今いる位置に集中し、前進するために改善できることに取り組むしかない。それだけだ」

AMR26は当初、最高速を約300km/h付近に抑えた定速走行中心のプログラムを実施していたが、この日は徐々に速度域を引き上げた。これはパワーユニットへの負荷を高める段階的アプローチを意味する。まずはデータ収集、その後に負荷増大という手順だ。

しかし、ストロールはタイム差の大きさを隠さなかった。現時点でアストンマーティンはトップ勢から4秒以上遅れている。

「時間が経てばどれだけパフォーマンスを引き出せるか分かるだろう。今は抱えている問題に対処している。毎ラン、毎日改善しようとしているし、どこまで引き出せるかを見るだけだ」

アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

その問題はパワーユニットだけではない。

「複合的な要因だ。エンジン、バランス、グリップ。ひとつの問題ではない。もちろんエンジンの要素はあるし、それは重要な部分だ」

「だが4秒速いマシンがあるなら、そこから学べることは多くない。それはグリップと純粋なパフォーマンスの差だ」

エイドリアン・ニューウェイが手掛けたAMR26は極端にスリム化されたサイドポッド、三角形エアボックス、強く絞り込まれたエンジンカウルなど、攻めた空力設計を採用している。その一方で、冷却面では余裕が少なく、バーレーンでは追加の排熱スリットが開けられた。

ホンダ製パワーユニットも冬の段階から熱管理面での懸念を示しており、開発が想定より遅れていることを認めている。ストロールは即時的な解決よりも、シーズンを通じた改善に目を向けている。

「我々は毎日マシンからパフォーマンスを引き出そうとしている。同時に長期的な開発も進めている。パワーユニット側もシャシー側もアップデートを投入する」

「オーストラリアで自分たちの位置が分かるだろう。そしてシーズンを通してどう前進できるかを見る。我々は全力でプッシュしている。それが今できるすべてだ」

シルバーストンのチームにとって重要なのは「改善するかどうか」ではなく、「どれだけ早く改善できるか」になりつつある。4秒差という現実は重いが、開発競争はまだ始まったばかりだ。

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カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ホンダF1 / ランス・ストロール