アストンマーティン、ホンダとの提携はF1優先「ロードカー協業は将来検討」

この発言は、東京で正式に発表されたアストンマーティンとホンダのF1パワーユニット提携ローンチイベントの場で語られたものだ。
このイベントでは、ホンダの新ロゴをまとったショーカーが披露され、2026年F1向けパワーユニット「RA626H」の初公開イメージも示された。
「アストンマーティンとホンダという、2つの素晴らしい企業が手を組むことになった」とストロールは語った。
「我々の現在の計画は、言うまでもなく非常に野心的なF1のワークスチーム・プロジェクトだ。それがこの関係の出発点になる。現時点では、生産車やハイパーカー、スーパーカーについて一緒に議論したことはない。ただし、将来的にそれが不可能な理由はまったくない」
さらにストロールは、将来の可能性について次のように続けている。
「このパートナーシップを前提にすれば、アストンマーティンとしては非常に前向きだ。三部敏宏社長もきっと興味を持つと思う。だからこそ、最高のパートナーシップを築くために、あらゆる可能性を探る余地は残されていると言える」

この場には、F1グループCEOのステファノ・ドメニカリや、ホンダの三部敏宏社長も同席していた。三部社長もまた、ストロールの見解に同調し、ロードカー分野での協業は将来のテーマだと強調した。
「ローレンスが言った通り、まずはF1プロジェクトをスタートさせ、結果を出すことが第一だと考えています。これが我々の最優先事項です」
「量産車に関する具体的な話し合いは、現時点では行っていません。ただし、両社のレース活動が成功すればするほど、そこで得られた知見を市販車に応用する価値は高まっていくと思います。いつになるかは分かりませんが、事業拡大の可能性があるのであれば、ローレンスと引き続き議論していきたいと考えています。それは十分にあり得ることだと思います」
アストンマーティンはこれまでも、モータースポーツ由来の技術や知見をロードカーに反映してきた実績を持つ。F1のノウハウは、かつてエイドリアン・ニューウェイが関与したヴァルキリーの開発にも活かされた。一方、ホンダのハイエンド・スポーツカーの系譜は限定的ではあるものの、将来を見据えれば、アストンマーティンのレーシング部門のパフォーマンス技術を活用し、現代版NSXのようなプロジェクトへ発展する構図も想像できる。
もっとも、ストロールと三部が繰り返し強調した通り、こうした構想はあくまで将来の可能性に過ぎない。現時点で両社が全力を注ぐのは、2026年から始まるF1の新時代であり、その舞台で結果を残すことに他ならない。
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