キミ・ライコネン マクラーレン 移籍
フェルナンド・アロンソのフェラーリ移籍が決定事項となったことで、フェラーリのシートを失うキミ・ライコネンは、来年マクラーレンへ移籍するとみて間違いないだろう。

フェラーリは、木曜日に鈴鹿でフェルナンド・アロンソとの2010年以降の契約を発表することが明らかになった。フェラーリはこれまで、ひとつのシートにはフェリペ・マッサが座ると繰り返しているため、必然的にキミ・ライコネンがはじき出されることになる。

マクラーレンは、ヘイキ・コバライネンのパフォーマンスに不満を持っており、コバライネンの後任としてライコネンは願ってもないドライバーである。

キミ・ライコネンは、ロン・デニスとの確執もあり2006年末でマクラーレンを去った。しかし、そのロン・デニスはすでにチームを退いており、マクラーレンのスタッフとキミ・ライコネンとの関係は決して悪いわけではなかった。

メルセデス・ベンツのノルベルト・ハウグもライコネンの加入を大筋認める発言をしている。

「正直、2人のスーパースターを管理することが問題だとは思わない」とノバルト・ハウグは、ルイス・ハミルトンとキミ・ライコネンがコンビを組む場合、過去のアロンソのときのような問題はもう起こさないと述べている。

「5年間の我々の関係を思い起こせば、ポジティブだったと思う 〜 彼との関係は良いし、彼も同じだと確信している」

メルセデス・ベンツはブラウンGPと資本提携するとみられており、ブラウンGPも移籍先のひとつではある。しかし、今回のアロンソのフェラーリ移籍、ライコネンのマクラーレン移籍には、2010年から両者のスポンサーとなるサンタンデール銀行の存在が大きい。

フェラーリが、ライコネンとの契約を1年早く解消されるにはライコネンの2010年の年俸4,500万ドル(約42億)を払わなければならないとされてきた。また、マクラーレンには移籍金が発生するかもしれない。

そこでスペインの英雄アロンソをフェラーリに移籍させたいサンタンデール銀行が、その間に立ってライコネンの移籍にかかる費用を負担するとの報道がある。

すでに舞台裏では、フェラーリはライコネンの契約解消の最終段階に入っているとされている。

アロンソの抜けたルノーには、ロバート・クビサが加入するとみられている。また、マクラーレンを離れることになるヘイキ・コバライネンには、ウィリアムズが候補としてあげられている。ウィリアムズからはニコ・ロズベルグがブラウンGPへ移籍するとの見方が強い。

フェルナンド・アロンソの移籍を皮切りに、いよいよ2010年の移籍市場がスタートする。

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カテゴリー: F1 / キミ・ライコネン