2016 F1 ロシアグランプリ
ピレリが、F1ロシアグランプリの決勝レースを振り返った。

ニコ・ロズベルグが、ポール・トゥー・ウィンでロシアグランプリを制し、2015年メキシコグランプリから続く連勝記録を更新した。スーパーソフトでスタートしたロズベルグは、21周目にソフトタイヤへ交換。チームメイトのルイス・ハミルトンが2位を獲得した。ルイス・ハミルトンは、予選Q3時のメカニカルトラブルによって10番グリッドからスタートし、ロズベルグと同じ戦略を採って8つポジションを上げた。

大半のドライバーがスーパーソフトからソフトへ繋ぐ1ストップ戦略を採った中、レッドブルの両ドライバーは異なる戦略を実行した。セーフティーカー導入を招いたスタート直後の事故に巻き込まれたことが、彼らの戦略にも影響を及ぼした。ダニエル・リカルドとダニール・クビアトは、ともにミディアムタイヤへ交換。クビアトは、50周以上の距離をフィニッシュまで走り切り、10秒のストップ&ゴーペナルティーを受けながらも15位でフィニッシュした。

フォース・インディアのセルジオ・ペレスは、1周目に中古のソフトタイヤへ交換し、残り20周時点で再度中古のソフトタイヤへと交換する戦略によってポイント圏内でフィニッシュした。2ストッパー中の最上位ドライバーは、5位を獲得したウィリアムズのフェリペ・マッサだった。マッサは、最終スティントをスーパーソフトで走行した。6名のみが2ストッパーで、残りの完走者は全て1ストッパーだった。レース中の気温は、昨日の涼しい気候に比べ高くなった。

ポール・ヘンベリー (ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター)
「序盤のセーフティーカー導入がレースへ興味深い要素を加え、数名のドライバーが独自の戦略にトライしていました。Formula One 史上においてもタイヤへの負荷が大きい現行マシンで、ダニール・クビアトは、ほぼ全てのラップを1セットのミディアムコンパウンドで走り切りました。他にも様々な戦略が見られた中、フェルナンド・アロンソ、ケビン・マグヌッセン、ロマン・グロージャンは1ストップ戦略を最大限に活用し、スターティンググリッド以上のポジションでフィニッシュすることができました。全3種類のコンパウンドで摩耗とデグラデーションのレベルが低かったため、予想通り1ストップ戦略が主流となりました。今回は、ピレリが2011年に Formula One へ復帰後 100戦目となる節目のグランプリでした」

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カテゴリー: F1 / ピレリ / F1ロシアGP