マクラーレン F1ブラジルGP 結果
マクラーレンは、F1ブラジルGP決勝レースで、ルイス・ハミルトンが3位、ヘイキ・コバライネンが9位だった。

17番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンが14個ポジションをあげる素晴らしいレースで3位表彰台を獲得。

今回の結果でマクラーレンはコンストラクターズチャンピオンシップでフェラーリを追い抜いて3位に浮上した。

ルイス・ハミルトン (3位)
「こんな展開になるとは思ってもみなかったが、ハッピーだ。今年はグリッド後方からのスタートで、気分的にも去年とは全然違った。残念ながら、僕はタイトル争いに絡めなかった。ジェンソン(バトン)がタイトルを獲って本当に良かった。レース後、本人だけでなく、ブラウンのスタッフやジェンソンの家族にも直接『おめでとう』と言いに行ったんだ。自分のレースについては、グリッドがかなり後ろだったので、まさか表彰台に立てるとは思っていなかった。だが、スタートからフィニッシュまで、ずっと全力でプッシュしていた。いくつか満足のいくオーバーテイクもあったし、チェッカーを受けた時はウィナーのような充実した気分だった。とにかくプッシュして、どのラップも予選アタックのようだったから、精神的にも肉体的にもかなりの負担になった。チームからもそのままのスピードを維持するように指示されていたし、戦略も完璧だった。今回の表彰台は、チームワークの賜物だと思う」

ヘイキ・コバライネン (9位)
「リザルトには現れていないが、今日はいいレースだったと思う。燃料ホースのアクシデントで、6〜7ラップ分の燃料を無駄にしてしまった。あのアクシデントがなかったら、第2スティントをもっと長く取れただろうし、前にいたライバルを出し抜くこともできたはずだ。小林(可夢偉:トヨタ)の背後を長い間走行することになった。彼と同じペースで走るのは何ら問題はなかったが、リアタイヤにデグラデーションが発生してしまい、アタックできなかった。「コンストラクターズ部門でフェラーリの前に出られて嬉しい。ピットレーンの一件がなかったら自分も貢献できていたと思うと、ちょっとした悔しさも残る。気持ちを切り換えて、アブダビの最終戦に集中したい。全開でアタックして、コンストラクターズランキング3位を確定させるのが個人的な目標だ」

マーティン・ウィトマーシュ(チームプリンシパル)
「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスを代表し、ジェンソン、ロス(ブラウン:ブラウンGPチームプリンシパル)、ニック(フライ:ブラウンGP CEO)、そしてブラウンGPのスタッフ全員に、『ダブルタイトル獲得おめでとう』と申し上げたい。さらに、ブラウンGPにエンジンを供給しているメルセデス・ベンツにも讃辞を送りたい。ジェンソンは、この成功に値するドライバーだ。ルーベンス(バリチェロ:ブラウンGP)やセバスチャン(ベッテル)も、同様にチャンピオンの資格があったと思うが、今回は彼らの番ではなかったようだ。ワールドチャンピオンの称号は、ルイスからジェンソンに受け継がれることになったが、今日のルイスの走りも抜群だった。セーフティカー導入に伴って戦略を変更したことと、彼の卓越したドライビングが相まって、17番グリッドスタートにもかかわらず、3位表彰台を獲得することができた。途中、重要な局面でトラフィックに引っかからなかったら、さらに上の順位も狙えていたと思う。いずれにしても、力強いレースを見せてくれた。ヘイキに関しても、ピットレーンのアクシデントがなかったら、ポイント圏内でフィニッシュしていたはずだ。なお、あのアクシデントは、ヘイキにはまったく非がない。いわゆるヒューマンエラーの結果だと認識している。とにかく怪我人がひとりも出なかったことが幸いであり、また、2度目のピットストップまでにバックアップリグを用意できたのも幸いだった。ウォキングに戻り次第ビデオ映像を解析し、原因究明に当たらせるつもりだ。検証が終了するまでは、正確なコメントを出すことはできない。最終戦アブダビを前に、フェラーリに1ポイント差でコンストラクターズランキング3位につけることができた。このポジションを守りきることがアブダビの目標だ」

ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ・バイスプレジデント)
「すごいレースだった。何よりもまず、メルセデス・ベンツを代表して、ジェンソン・バトンとブラウンGPのダブルタイトル獲得を祝福しよう。たった10ヶ月前、彼らはF1での未来が見えない状況にあった。そんな彼らの懸命の努力が、最高の形で報われた。ロス、ニック、そしてブラウンGPのスタッフ全員に、『お疲れ様、みなさんは今日、素敵なお伽話の主人公になった』と言ってあげたい。また、ブリックスワースとシュツットガルトのメルセデス・ベンツ・エンジン部門の面々にも、心からの賛辞を送りたい。君たちのおかげで、メルセデス・ベンツは2年連続のワールドチャンピオンになることができた。ルイスとボーダフォン・マクラーレン・メルセデスがタイトルを防衛できれば最高だったが、ジェンソンとブラウンGPは我々に続くチャンピオンに相応しい存在、と申し上げるべきだろう。ところで、今年も英国人がドライブするナンバー22のマシンが5位でフィニッシュして、ブラジルでタイトルが決まったことにお気づきだろうか。まったくの偶然とはいえ、実に痛快だ。ルイスは、17番グリッドからスタートして3位表彰台を獲得した。過去16戦でもっとも順位を上げたリザルトだ。当初のプラン通り上位グリッドからスタートできていれば、ルイスは優勝争いに加わっていたに違いない。オープニングラップでセーフティカーが導入された際、チームは素早く戦略を変更した。賢明な措置だったと思う。ヘイキは、ピットアウトの指示が早すぎて給油ホースを引きずる結果となったが、あれは彼のミスではない。あのハンディがなかったら、彼もポイント圏内でフィニッシュしていただろう。ルイスの3位入賞により、マクラーレン・メルセデスはコンストラクターズランキング3位を奪取した。ハンガリーでルイスが優勝して以来、マクラーレン・メルセデスは、今季後半戦の最多得点チームとなっている。最後までファイトし続けたルーベンスとセバスチャンには残念な結果となったが、彼らもジェンソンのタイトルを心から祝福しているはずだ」

F1ブラジルGP結果:
F1ブラジルGP:優勝はウェバー、バトンがワールドチャンピオン!

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム