マクラーレン・ホンダ MP4-32
マクラーレン・ホンダのテクニカルディレクターを務めるティム・ゴスが、新しいレギュレーションにとってアグレッシブな外観になるF1マシンについて技術的な観点から語った。

2017年のF1マシンは、ダウンフォースとコーナリングスピードを高めるために、幅の広いタイヤ、低く広いボディワークなどを採用し、2016年マシンとは非常に異なるルックスとなる。

3Dモデルでマクラーレン・ホンダの2017年F1マシン『MP4-32』を確認したストフェル・バンドーンは「今、僕たちが見ているようなクルマとはかなり異なる。とてもクールだし、ファンタスティックだ。ワイドなタイヤと大きなリアウィングは特にね」と述べている。

「リアからCDモデルを見ると、とてもアグレッシブだね。かなりクールだよ」

ティム・ゴスも、レギュレーション変更はマクラーレン・ホンダや他チームの新車のルックスに劇的な変化をもたらしたと語る。

「2017年マシンは、より低く、沈み込んでいる。ルックスは本当に格好いい」とティム・ゴスはコメント。

「低いリアウィング、太いタイヤ、大きなディフューザーはクールだ。格好よく見える」

ティム・ゴスは、見た目が最もはっきり違うのは、幅が広く、後退翼のついたフロント・ウィングとそれに応じたマシンのリア部の変更だと語る。マシン自体も幅が200mm広くなる。

「リアウィングも幅が広くなり、低くなる。そのおかげで、マシン全体が低く、広く見える」とティム・ゴスはコメント。

「そのようなスタイリングになったきっかけはいくつかある。リアは側面から見ると後ろに延長しており、サイドポッドの吸気口は平面図では角度がつけられている。間違いなく『格好いい』外見だ」

「リアウィングのエンドプレート規約は細かい。内側に入っている。新しい形状に全体的な“オーラ”を追加しているスタイリングの特徴はその曲線美だ」

2017年のF1レギュレーションでは、F1マシンのサイドポッド前に、大きなバージボードを追加することができる。ティム・ゴスは、そこもファンが気づくほど外観に違いを生じさせると語る。

「2016年規約では、バージボード開発の範囲はかなり小さかった。今回はシャシーと同じ高さにすることができる。さらに前寄りに設置し、外に向かって幅を広くすることができる。また、このエリアではデバイスを重ねることもできる。つまり、このエリアは、以前の規約の頃のようにかなり複雑になるだろう」

マクラーレン・ホンダは、MP4-32をバルセロナで開催されるプレシーズンテストでトラックデビューさせるとみられている。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1マシン