ホンダ F1 マクラーレン
ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、マクラーレン以外のチームにF1パワーユニットを供給することはデータ収集とマイレージを稼ぐという点で良いだろうと認めるが、現在は供給するための準備はできてないと語る。

マクラーレン・ホンダのシーズンスタートは、ホンダの新型F1パワーユニットの信頼性問題とパフォーマンス不足によって厳しいものとなった。

バルセロナでの8日間のプレシーズンテストで、マクラーレン・ホンダ MCL32は425周しか走行できなかった。ルノーのパワーユニットもトラブルに見舞われたが、3チームに供給していることで1865周をカバー。マクラーレンにしか供給していないホンダが、データ取りとパッケージの理解と言う点で不利な立場なのは明らかだ。

マクラーレン以外のチームに供給することは、競争的なパワーユニットを開発する助けになるのではないかと質問された長谷川祐介は「確かにそう思います。より多くのサンプルが得られた方がいいですからね。ですが、エンジニアという点でより多くのリソースが必要になりますし、今はその準備はできていません。ですが、準備する必要があるかもしれません」とコメント。

フェルナンド・アロンソは、ホンダのF1エンジンを「信頼性もパワーもない」と批判し、マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエも、シャシーの性能がエンジンによって覆い隠されていると語っている。

それらの発言については長谷川祐介は「トップチームは高いレベルを届けています。去年、我々は低いレベルでスタートし、改善していきました」とコメント。

「比率は非常にポジティブでしたが、コンセプトを変更したことで、横ばいかもしれませんし、まだキャッチアップする余地はたくさんあります。ただ、もちろん、フェルナンドは急速な改善を期待していますし、我々はそうでなければなりません。なので、我々は、ただ口で言うだけでなく、良いパフォーマンスを示さなければなりません。それが何より重要です」

F1オーストラリアGPに向けて長谷川祐介は「パフォーマンス面ではドライバービリティを良くするためにマッピングに改善の余地がありましたし、さらなる分析によって、メルボルンの準備のためにさらに変更を施すことができました」とコメント。

「我々が正しい方向に向かっているのはわかっていますし、シーズンを通して競争力を増していけるように努力を続けていきます」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / マクラーレンF1チーム