フェルナンド・アロンソ
フェルナンド・アロンソは、予選フォーマットを巡る混乱には、F1への関心が失われつつある理由がよく表れていると現状を嘆いている。

今シーズンにむけて予選Q1からQ3の各セッションを通してドライバーが一人ずつ脱落していく方式が採用されようとしているが、ドライバーはこれに反対している。

また、必要とされるタイミングソフトウェアが準備できていないことから新しい方式の導入が延期に。その後、開幕戦オーストラリアGPに向けて新旧の両方式を織り交ぜた形での予選が提案されたが、シーズン開始まで2週間前の段階にもかかわらず、まだどうなるかはまだはっきりしていない。

予選システムの変更について意見を求められたフェルナンド・アロンソは「本当の意味での意見というものはない・・・残念だよ。僕は悲しい」とコメント。

「1週間で3回も予選方式が変わるなんて外から見ればおかしいだろうし、このスポーツのことを考えて悲しい気持ちになっている。変わるというか、変わるような素振りかもしれないけどね。誰も、そして、何も公式になっていない。僕が別のスポーツの選手だとして、今のF1を見れば、ちょっと驚くだろうね」

「こんなことが正しいとは思えない。変更があまりにも多すぎる。観客にとっても、ルールがあまりにも複雑だ。ここスペインにいる僕の友人のみんなが望んでいるのは、テレビをつけたときにバトルを目にし、ビッグなマシン、大きなタイヤ、強烈なノイズ、そして他のスポーツと同じようにレースを楽しむことだと思う」

「でも、このスポーツで彼らが知っているのは、MGU-HにMGU-K、チャージの状態、スーパーソフト、ミディアムタイヤの使用義務、とか、そんなことだけだ。レースで4番手にいるのに、タイヤの使用義務を消化していないので残り3周でストップしなければならないとかね。そんな感じでは、彼らがテレビの電源を切ってしまってもおかしくない」

フェルナンド・アロンソは2日(水)にF1ドライバーとFIAの間で開かれたミーティングには出席していない。このミーティングでは、最初にレースディレクターのチャーリー・ホワイティングに対して予選方式への反対意見が訴えられた。

フェルナンド・アロンソは、2000年代前半の一時期に行われていた1アタックシステムに言及した。

「仲間たちが言うことには、どんなことであり完全に同意する。なぜなら、満場一致の議論だと思うからね。僕たちはルールの単純化を望んでいる。1ラップ方式、僕たちが2005年にやっていたスーパーポール(1台ずつタイムアタックを実施する形式)だってとても見応えがあった。全員が1周はテレビに映るしね。シンプルでいい」

「1周のアタックでブレーキが遅くなり、一つのコーナーをミスして15番手スタートになってしまうかもしれない。そのようなラップはアドレナリンも出る」

「でも、これまで16年間そうしてきたように、彼らが何を決めようとそれをやるつもりだ」

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カテゴリー: F1 / フェルナンド・アロンソ / ホンダF1 / マクラーレンF1チーム