ウィリアムズF1代表 「1カ月の休暇を与えて誰も1時間も休まないだろう」
F1のシーズンは終了し、アブダビでの最後のポストシーズンテストから数日後、F1マシンとスタッフは本社に戻った。チームは来シーズンに向けてマシンの準備を本格化させているため、休息の時期ではない。
彼らがこれから迎える期間は休息の期間ではなく、3か月以内にコースに登場する来年のマシンに全集中が注がれている。
ウィリアムズ・レーシングのF1チーム代表ジェームス・ボウルズは、一年で最も忙しいシーズンがチームを襲うと語る。
「ここにいる全員に1カ月の休暇を提供したとしても、彼らは1時間も休まないだろう」とボウルズは語った。
「来年のマシン、再来年のマシン、そして2026年のマシンに向けて、私たちは絶えず取り組んでいる。その作業は水面下で続けられている。サーキットで目にするのは氷山の一角にすぎない」
「皆さんがマシンの整備に取り組んでいるのを目にする60人は、グローブで何時間も、何日も、何か月もかけてプログラムに取り組んでいる800人のスタッフに比べれば、大したことはない」
「今はシーズンの中で最も忙しい時期だ。コンセプトやデザインがまとまり、風洞やデザインオフィスを経て、生産に向けて動き始める時期だ」
夏季のシャットダウンとは異なり、冬季のシャットダウンは強制的ではない。
しかし、拡大を続けるF1カレンダーの中で、今後数年のうちに冬季のシャットダウンも強制される可能性がある。
冬になると、チームはいくつかの重要なマイルストーンに向かって作業を進める。ドライバーのシートフィッティング、新シャシーでのクラッシュテスト合格、新エンジンの始動などだ。
特にクラッシュテストは重要な瞬間だ。万が一、このテストに合格できなかった場合、マシンの大幅な調整が必要となり、新車発表やバーレーンでのテストまでの時間を費やすことになる。
シェイクダウンもまた、マシンが初めてトラックを走り、何百人ものスタッフの努力が報われることを意味するため、プレシーズンテストに先立つ冬休みの重要な部分となる。
カテゴリー： F1 / ウィリアムズ・レーシング
