マックス・フェルスタッペン レッドブル・フォードPU開発状況を視察

モンツァでの圧倒的な勝利で、エミリア・ロマーニャGP以来となる表彰台の頂点に立ったフェルスタッペンは、チームの本拠地であるミルトンキーンズのテクノロジー・キャンパスに立ち寄り、スタッフとともに勝利を祝った。
チーム代表のローラン・メキースとともに集合写真に収まったフェルスタッペンは、その後パワートレインズ施設を訪問した。
この施設は、今季末に終了するホンダとの長年の提携に代わり、レッドブルが独自のF1パワーユニットを初めて供給する場となる。フェルスタッペンはメキース、パワートレインズのテクニカルディレクターであるベン・ホッジキンソン、チーム顧問のヘルムート・マルコらと共に施設を見学し、プロジェクトの進展について説明を受けた。
チームはSNS上で「マックスは木曜日にミルトンキーンズを訪れ、勝利を祝い、来季のレギュレーション変更に向けて準備を進めるレッドブル・フォード・パワートレインズを見学した」と投稿した。
メキースは先週、メルセデス代表トト・ヴォルフが「エベレストを登るような挑戦」と評したコメントについて「その通りだ。我々が自前でパワーユニットを開発する決断をしたのは、まさに狂気の沙汰だ」と認めつつ、「これこそがレッドブルらしい挑戦であり、我々はその困難を愛している」と語った。
「フェラーリやメルセデスと同じレベルにすぐ到達できると考えるのは愚かだ。しかし、可能な限り最高のレベルを目指し、一歩ずつ進めていく。我々は来年、PUとその周囲の組織、人材、インフラを整備するために多大な努力と不眠不休の作業を強いられるだろう」とメキースは続けた。
レッドブル・パワートレインズは世界的自動車メーカーのフォードと提携しており、フォード・レーシングのグローバルディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、提携が自然な関係に進化したと語った。「話し合いからすでに3年。契約締結前から協力を始めていた。いまでは現場で共に作業し、完全に統合されたチームになっている」と説明した。
このプロジェクトには大きな変化もあった。チーム代表兼CEOを解任されたクリスチャン・ホーナーは、パワートレインズを含む関連会社の役職からも退いた。その後任としてメキースが昇格し、ラッシュブルックは「キャンパスの雰囲気は変わったが、全員が前だけを見ている。2025年は現行規則で最大限の努力を続け、2026年に向けて最良のPUとマシンを開発することに集中している」と述べた。

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