マックス・フェルスタッペン 6月末条項報道にレッドブルF1が反論
レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンの契約解除条項に関する英専門メディアの報道を「ナンセンス」と断じた。

その報道では、4度のF1世界王者フェルスタッペンが、6月末の時点でドライバーズ選手権3位から5位以下に転落しない限り、2026年の契約から逃れることはできないとされていた。

このタイミングで報道が出た背景には、情報源として信頼されるオランダ紙『De Telegraaf(テレグラフ)』が、メルセデスのトト・ヴォルフが「依然としてフェルスタッペンに色気を見せている」と報じたことがある。

レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるマルコは、この6月末期限に関する報道を真っ向から否定した。

「その報道はナンセンスだ。間違っている」とマルコはドイツの『Auto Bild』に語った。

ただし彼は、詳細を明かすことは避けた。

「条項は存在する。しかしそれは契約に関わることであり、したがって機密だ」

フェルスタッペンが2028年まで契約上拘束されているとしても、もうひとつのシナリオとしては、フェルスタッペン本人とそのマネジメント陣がレッドブルに対して契約の破棄を申し出る可能性もある。

「そうなれば話は複雑になる」とマルコは認める。

「ディディ・マテシッツ(レッドブル創業者)は常々『去りたい人間を無理に引き留めるべきではない』と言っていた」

「我々は、彼が去りたいと思わないような状況をつくる必要があるだけだ」

フェルスタッペンのマネージャーは父ヨス・フェルスタッペンとレイモンド・フェルミューレンの2人で、ヨスは昨年、レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーと激しく衝突した経緯がある。

フェルミューレンは、スペインGPが2025年仕様のレッドブルの競争力を見極める重要な機会になると示唆した。

「真実はバルセロナで明らかになる」と彼は述べた。カタロニア・サーキットはマシン全体のパフォーマンスを見極める指標として知られているためだ。

マックス・フェルスタッペンはスペインGPで5位を走行していたが、レース終盤にジョージ・ラッセル(メルセデス)との接触により10秒のタイムペナルティを受け、最終的に10位でフィニッシュした。ドライバーズランキングでは3位を維持したものの、首位のオスカー・ピアストリ(マクラーレン)との差は49ポイントに広がった。

さらにこの接触でフェルスタッペンには3つのペナルティポイントが加算され、累積11ポイントに。出場停止となる12ポイントまで、あと1ポイントに迫っている。

レース後、フェルスタッペンは「正しくなかった。起こるべきではなかった」と自身の行動を認め、反省の姿勢を示した。次戦カナダGPでは、タイトル争いの行方とともに、走りにも注目が集まる。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング