フェルスタッペン激怒 レッドブルF1もルクレールの時速300km接触に疑問
2025年F1スペインGPでのマックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルの物議を醸す接触が波紋を呼ぶ中、フェルスタッペンにとって新たなフラストレーションの火種が浮上した。今回はフェラーリのシャルル・ルクレールとの接触が関係している。

レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコによれば、フェルスタッペンはラッセルとの一件の前からすでに怒りを抱えていたという。その理由は、バルセロナのメインストレートで「時速300kmでルクレールに突っ込まれた」と感じていたためだ。

オーストリアのOE24に語ったマルコは、フェルスタッペンがレースの展開に不満を抱いていたのは、終盤のラッセルとの接触で科された10秒ペナルティだけでなく、FIAスチュワードによる裁定の一貫性の欠如にもあると述べた。

「マックスを擁護するつもりで言うが、Servus TVが月曜に非常に明確な映像を放送していた。バルセロナで時速300kmでルクレールに突っ込まれていたんだ」

「でも何の処分もなかった。それは当然、彼を苛立たせる原因になっている」とマルコは語った。

接触が起きたのは、キミ・アントネッリのメルセデスがストップし、セーフティカーが導入された後の再スタート時だった。

フェルスタッペンはハードタイヤ、ルクレールらライバル勢は新品ソフトタイヤを履いており、再スタートで不利な立場だった。

最終コーナーでトラクションを失ったフェルスタッペンに対し、ルクレールがピットストレートで仕掛け、ターン1手前で両者は接触。そのままルクレールが前に出た。

FIAはこのインシデントを調査したが、「どちらか一方が完全または主に責任があるとは言えない」と結論づけ、処分は見送られた。この判断には両ドライバーも同意していたとされる。

とはいえ、マルコはその裁定に納得しておらず、スチュワードに「ダブルスタンダード」があると批判している。

マックス・フェルスタッペン レッドブル F1

ルクレール「特別なことではなかった」
一方、ルクレールはこの接触について特に問題視しておらず、フェルスタッペンの強気なディフェンスにも理解を示していた。レース後のメディア対応で次のように語っている。

「逆の立場だったら、きっと僕も声を荒げていたと思う。3位争いをしていたんだから、彼はポジションを取り戻そうとして全力だったと思う」

「そして彼自身、あのタイヤではコース上で追い抜くのが難しいことを十分に理解していたはずだ」

「正直、特に印象に残るような出来事ではなかった」

「僕はイン側から抜いて、彼は僕をダーティサイドに押しやろうとした。でも彼がミスをしたから、僕の方がスピードがあった」

「それからマクラーレンのスリップストリームを取ろうとして少し左に寄ったが、彼はまったく動こうとしなかった」

「少し接触はあったが、大したことではなかった」

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング