マックス・フェルスタッペン 「F1タイトルに挑戦する準備は整った」 / レッドブル・ホンダ
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2020年のF1世界戦集権でワールドチャンピオンを獲得する準備は整っていると感じている。

F1で6シーズン目を迎えるマックス・フェルスタッペンだが、これまで勝利を争うことはできていたものの、本格的にF1ワールドチャンピオンに挑戦する機会はなかった。レッドブルは毎年シーズン後半には戦闘力を上げるが、シーズン序盤に多くのポイントを失うという傾向が続いていた。

しかし、今年は全チームで最初に新車RB16をシェイクダウンを行うなど新シーズンへのアプローチを変更。F1プレシーズンテストでも大きなトラブルなくプログラムをこなし、昨年後半の勢いを殺さずに開幕戦を迎えるように見える。

新車RB16についてマックス・フェルスタッペンは「RB16はまったく別のクルマというわけではない」と Ziggo Sport に語る。

「全体的なバランスが改善され、クルマのいくつかの点も変更されている。全体的にレギュレーションは同じままなので、ほとんどのマシンが同じままだ」

F1プレシーズンテストではメルセデスのDAS(デュアル・アクシス・ステアリング)に注目が集まったが、レッドブル・ホンダも新しいフロントサスペンションを導入している。

革新的なサスペンションについて質問されたマックス・フェルスタッペンは「いろいろな部分で多くのことが変わっている」とコメント。

「誰もがいつも話をしているけど、最終的に誰もまったくわからない」

現在、F1史上最年少チャンピオン記録を保持しているのはセバスチャン・ベッテル。レッドブル所属時の2010年に23歳134日でF1ワールドチャンピオンを獲得した。マックス・フェルスタッペンは今年のロシアGPで23歳の誕生日を迎え、今年チャンピオンを獲得できなければ、ベッテルがしばらくはその記録を保持することになる。

だが、マックス・フェルスタッペンは「あまり考えていない」はロイターに語る。

「僕にとっては今シーズン勝ちたいということの方が大きい。僕たちはそのチャンピオンシップのために戦いたい。それが最年少であるなら素晴らしいけどね。でも、20年後、その記録が最年少であることを振り返ることはないだろう。そうならないなら・・・不運だと言えるね。あと15〜20年でさらに数回勝つことを目指している。多くの人が『君はF1で最年少ドライバーだ。僕は君が好きだ』と言ってくれる。でも、僕はそのような記録にはこだわっていない」

レッドブル・ホンダがマックス・フェルスタッペンに十分なF1マシンを与えることができれば、3月15日のメルボルンでのシーズン開幕戦でルイス・ハミルトンとの戦いにおける主人公となる可能性がある。

「僕にとっては常にそれが目標だった。その機会を待っていた」とマックス・フェルスタッペンは語る。

「もちろん、確実にその準備を整える必要があるけど、自分としては準備ができていると思っている。過去数シーズンにわたって多くのことを学んだ。もちろん、良い面も悪い面もあったけど、悪い面でも自分を向上させてくれる。「チーム全体が準備ができていると思っているし、もう競争力を発揮して結果を出せるかは僕たち次第だ。僕たちはそれを達成するために努力している」

先月、マックス・フェルスタッペンは、ルイス・ハミルトンは“優れたドライバーだが、神ではない”と発言し、F1史上最高のドライバーのひとりと評価されているハミルトンにも決して臆することはないことを示した。同様に、ルイス・ハミルトンも最も攻撃的なヤングスターであるマックス・フェルスタッペンによってもたらされる脅威を認識している。

ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンの発言は“弱さの表れ”だと反撃したが、その発言は逆にフェルスタッペンを笑顔にさせた。

「実際、長年にわたる彼の唯一の競争は彼のチームメイトだったと思う。シーズン全体を通して、マシンは誰も対抗できないほど支配的すぎた」とマックス・フェルスタッペンは語る。

「だから、僕たちはこれまで彼に本気のストレステストをさせることができなかったと思う。ちょっと楽をさせすぎたね。彼にそれを感じさせてあげたいと気合を入れている。彼もそれをわかっていると思う。チーム全体が気合を入れているし、僕たちはメルセデスを苦しめたいと思っている。やる気がなくてそれが可能だと信じれていないようなら家にいたほうがいい」

「僕は簡単なレースはしない。そのために戦っているし、それが僕がここにいる理由だ。彼(ヨス)は成功するために全力を出していない僕を見たら『全ての荷物をバンに詰めて家に帰るぞ』と言っていた。僕はまだその頃とまったく変わっていない。長年にわって、僕はそのメンタリティで生きてきた」

レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、新車RB16がマックス・フェルスタッペンが最初からタイトルに挑戦するために十分な戦力があることを期待していると語る。

「メルセデスは過去6年間ワールドチャンピオンを獲得しており、ルイス・ハミルトンは本当に絶好調だ」とヘルムート・マルコは Kronen Zeitung にコメント。

「だが、我々がタイトル争いに絡めることを期待している。ホンダによって、我々は初めてメルセデスとほぼ同じエンジンを手にすることができている」

フェラーリについてはヘルムート・マルコは「彼らは常に速いが、あまり一貫性はない」と語り、レースではメルセデスとレッドブルが勝利を争うことになると期待している。

「特にルイスとマックスには多くのプレッシャーがかかる。ルイスは成熟しており、速い。そして、勢いもある。だが、フェルスタッペンはおそらく一発の速さではトップ3ドライバーの中で最速だ。そして、今の彼は必要なものを手にしており、成熟度も増している」

「我々が彼に提供するパッケージで彼が本格的な競争相手になることを期待している」

ルイス・ハミルトンの弱点はあるかと質問されたヘルムート・マルコは「馬鹿げたを言っているように聞こえるかもしれないが、ここ数年、彼はほぼ競争相手なしで走っていた」と語る。

「今年はハミルトンとフェルスタッペンとの決闘になるはずだと信じている」

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / ホンダF1