マクラーレン、アレックス・パロウを提訴…インディカー&F1契約の不履行
マクラーレン・レーシングは、2024年シーズンに関してチームと交わした合意を履行しないというドライバーの意図を巡り、アレックス・パロウと彼のレース組織であるALPAレーシングUSAの両者に対して訴訟を起こした。

この最新情報は、問題の訴訟記録を閲覧し、2023年のインディカー・チャンピオン候補をめぐる契約紛争の最新章の詳細を最初に報じたIndyStarからのものだ。

この2件の訴訟は先週イギリスの法制度に提出されたもので、最終的な目的は被告から金銭を取り戻すことだと分類されている。

マクラーレンはパロウに来季のドライビング契約を守らせることよりも、来季チームに利益をもたらすという条件のもとで彼に支払われた費用や前払い給与を取り戻すことを求めているようだ。

マクラーレンのCEOであるザック・ブラウンが先週チームに送った手紙の文言によると、パロウの年俸の前借りは「多額」であり、パロウの将来的なF1への投資は「数百万ドル(数十億単位)」にのぼるという。

全体の状況は、パロウがマクラーレンでドライブするためにガナッシと結んだ有効な契約を破棄しようとした昨シーズンの法的混乱によく似ている。ガナッシはスタードライバーの契約を2022年シーズン以降も延長する権利があると考え、契約を早期に破棄しようとしたとしてガナッシを法廷に訴えた。

結局、パロウは2023年シーズンもチップ・ガナッシのドライバーであり続けるが、同時にマクラーレンのテストや準備に参加することが許されるという合意が成立した。

マクラーレンはその自由を利用し、パロウにF1マシンのステアリングを握らせる一方、チームの公式F1リザーブドライバーを務め、将来の共同作業の準備を進めた。

今回、マクラーレンは、締結された合意から再び離脱しようとしているまったく同じドライバーに対して訴訟を起こしている。

マクラーレンのCEOであるザック・ブラウンとCGRのオーナーであるチップ・ガナッシの確執は、ここ最近ますます公になり、激しくなっているため、今回の訴訟は昨年の訴訟よりもさらに厳しいものになる可能性がある。

パロウのレーシング・ドライバーとしての将来が整理されつつある一方で、彼はチップ・ガナッシ・レーシングの10号車のドライバーとして残り、チャンピオンシップ・ランキングでは101ポイントのリードを保っている。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム