ホンダF1 田辺豊治、2021年型エンジンに自信「ダイナモの数値は期待通り」
ホンダF1は、最後のシーズンとなる2021年に向けてレッドブル・レーシングとアルファタウリのためにまったく新しいF1エンジンの開発を進めた。2月19日（金）にはその『RA621H』を搭載したアルファタウリ・ホンダのF1マシン『AT02』が公開された。
ホンダF1は、レッドブル・レーシングとF1ワールドチャンピオンを獲得するという目標に強気であり、テクニカルディレクターを務める田辺豊治は、開発段階では励みになる結果が出ていると語る。
「ダイナモで我々が目にしている数値は期待通りです。実際のレースでどれくらい競争力があるか見てみましょう」と田辺豊治は語った。
田辺豊治は、2021年のF1シーズンに向けてアップグレードされたパワーユニットで取り組んできた重要な変更の詳細を説明。これは、レッドブルが支援する両方のチームの大きな後押しとなる予定だ。
「どのパーツが最も多くの作業を行ったかを特定することは困難ですが、パワーと信頼性を向上させるために、ICE、タービン、およびERSに変更を加えました」と田辺豊治は語った。
「今年はスクーデリア・アルファタウリでの3年目であり、全体を改善するために、PU全体のインストールとパッケージングも改善しました」
ホンダがF1を撤退するという決断を下した後、スケジュールは再調整され、2022年に導入が計画されていた2021年のエンジン開発が急ピッチで進められた。
「新型コロナウイルスのパンデミック前には、今年は新しいPUを導入する予定でした」と田辺豊治は説明した。
「しかし、ヨーロッパのロックダウンとパーツ供給の遅れと相まって、長いF1シャットダウンによるすべての困難と制限を考慮して、我々はそれを2022年に延期することにしました」
「しかし、2020年10月に発表されたホンダが2021年末にF1を撤退するという決定を考慮して、我々は状況を再評価し、2021年にそれを再導入するために再び計画を変更しました」
「この変更を行うのは非常にタイトなタイミングでしたが、開発と準備のプログラムを進めることができました。ホンダでは、F1を離れる前に、技術的なノウハウをすべて活用したいと思っていました」
レッドブルは、ホンダがF1からの撤退した後、ホンダF1の知的財産権を引き継ぎ、2024年末までパワーユニットを使い続ける。田辺豊治はこの合意を歓迎している。
「スクーデリア・アルファタウリやレッドブル・レーシングとの関係、そして、ホンダがこれらのパートナーシップからどれだけの恩恵を受けているかを考えると、ホンダにとって正しいことだと思います」と田辺豊治は語った。
「それはまた、数十年にわたるF1の世界の一部としての我々の役割と歴史の重要性を反映しています。したがって、ホンダがこのように2つのチームとスポーツを支援できたことを嬉しく思います」
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