F1 ルイス・ハミルトンが英首相と教育改革を協議 Mission 44が政府と連携へ

ハミルトンはスペインGPで6位に終わった週末の直後にこの会合に出席し、学校教育における生徒の関与を高め、若者たちが自身の可能性を十分に発揮できる環境づくりについて協議した。特に、STEM分野(科学・技術・工学・数学)への進路支援や社会的に脆弱な立場に置かれた生徒たちへの支援強化が主なテーマとなった。
ハミルトンは次のように語った。
「私は学校で苦労していたし、自分の声が聞き入れられていないと感じていた。だからこそ、すべての生徒が学校に“居場所”を持てるようにすることがいかに重要かをよく理解している。

この会合を受けて、英国政府がMission 44と協力し、教育制度をより包括的なものへと変えていくことを約束してくれたことに感謝している。Mission 44がこの短期間で成し遂げたこと、そして社会的に困難な状況にある生徒たちの人生を変えていく機会に誇りを感じている」
ハミルトンは2024年に、長年にわたり精神的な苦悩を抱えてきたことも明かしている。子ども時代には学校でいじめを受けた経験があり、レース活動の重圧も重なって、10代からうつ病を経験していたという。
「20代の頃には本当に辛い時期があった。私はずっと精神的な問題を抱えてきた。13歳くらいの頃からずっと。レースのプレッシャーと学校での苦労、いじめ。誰にも相談できなかった」と、英サンデー・タイムズ紙のインタビューで告白している。
Mission 44は近年、フェラーリのタイトルスポンサーであるHPと提携し、英国と米マイアミの若者たちにテクノロジーやデジタルスキル、トレーニングやメンター制度を提供する多年度パートナーシップを発表。マイアミでは、キャリア支援や就業支援を行う2つの地元団体とも連携し、F1を超えた社会貢献の道を広げている。
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