宮田莉朋のF1マシン初走行が決定 ハースF1マシンが初の旧車テストを実施
ハースF1チームは、今週スペインのヘレル・サーキットでチームとして初めてTPC(Testing of Previous Cars/旧車テスト)を実施。2025年のドライバーラインナップに加え、トヨタにの宮田莉朋がVF-23を走らせる。

テストは2日間にわたって行われ、1月15日(水)にはハースF1チームと新たに契約したオリー・ベアマンが2年落ちのマシンを運転し、スペインのサーキットで周回を重ねる。

F1で8年間、ハースF1チ-ムは一度もTPCテストを実施したことはなかったが、新たなスポンサーの参入や、高い実績を誇るトヨタ・ガズー・レーシングとの緊密な技術提携により、2024年までにリソースが増加した。

トヨタの影響力はテストにも反映され、オリバー・ベアマンが降りた後の午後に宮田莉朋がVF-23を運転する。

木曜日には、宮田莉朋が再び午後に運転し、元アルピーヌのドライバーであるエステバン・オコンが午前中に運転し、ハースF1チームでの生活に慣れる。

宮田莉朋は今シーズン、ARTのフォーミュラ2チームでドライブすることになっており、スーパーGTのGT500クラスとスーパーフォーミュラで2023年のチャンピオンシップ優勝を果たすなど、素晴らしい実績を誇っている。

TPC は、チャンピオンシップの前年の暦年より前の 3暦年のいずれかの技術規則に準拠するように設計および構築された車両を使用して、今回のようなプライベート テストに F1 チームが参加することを許可している。

つまり、2025年には、使用できる最も新しいマシンは2023年マシンであり、ハースはVF-23を使用する。

TPCでは、新パーツやテストパーツ、センサーの使用は認められておらず、そのマシンが使用されたシーズン中の1つ以上のレースで取り付けられた計器やセンサーを使用して走行しなければならないというルールがある。

ハースF1チームは、2024年のF1コンストラクターズランキングで58ポイントを獲得して7位となった。この結果は、F1のトップチームが行う支出に十分な資金調達を確保するのに十分である。

「我々の目標は、来年の予算上限に達することです」とチーム代用である小松礼雄は、アブダビでのシーズン最終戦でメディアに語った。

「それもまた別の問題です。ハースは予算上限に達したことは一度もありません。競争力を維持するにはどうすればいいのか? 競争力を真剣に考えるのであれば、予算ギャップに達しなければなりません。だから、それが我々の目標です」

ハースF1チーム 宮田莉朋

ハースF1チームは当初の目標であったランキング8位を上回り、アルピーヌに7ポイント差で6位と、あと一歩のところまで迫った。小松礼雄は、この結果に対するハースの反応は有益だと考えている。

「6位になれなかったことに失望しているのは、とても良いことだと思います」と小松礼雄は語る。

「なぜなら、シーズン当初に言ったように、我々の公式な目標は8位だったからです。当たり前のことですが、8位になるには2チームに勝たなければなりません」

「とにかく『我々は一体どのチームに勝てるだろうか?どの2チームに勝てるだろうか?』と考えていました。昨年の惨事から立ち直り、過去4年間で、我々は9位、10位、8位という成績しか残せていませんでした。だから、8位になるのは大変な挑戦でした」

「でも、今年、我々は、チームとしては間違いなく最小規模だったにもかかわらず、チーム一丸となって取り組めば、このような結果を出せるということを示せたと思います。これは、チームの全員が誇りに思っていいことだと思います」

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム / トヨタ / エステバン・オコン / 宮田莉朋 / オリバー・ベアマン