カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1の苦境に焦り「差を埋めるには不十分」

ウィリアムズは2026年の新レギュレーション時代を再出発のシーズンと位置づけていたが、FW48は開発の遅れと重量超過に苦しみ、開幕から厳しい戦いを強いられている。第7戦終了時点でコンストラクターズランキングは8位、最高成績はモナコGPでの8位にとどまっている。
サインツ「もっとやらなければならない」
バルセロナ・カタルーニャGP後、サインツはチームのアップデートに期待を示しながらも、それだけでは不十分だとの認識を示した。
「何が投入されるのかは分かっているし、このチームのアップグレードは通常しっかり機能する」
「ただ、バルセロナのようなサーキットで今ある差を埋めるのに十分かどうかは分からない」
「僕たちは今やっている以上のことをしなければならない」
「チームにとっては毎週、ダウンフォースを増やしたり、車重を削減したりすることが非常に重要なんだ」
「チームが全力で取り組んでいることは理解しているし、僕たち全員が持てるものをすべて投入している」
PlanetF1によると、複数の関係者はサインツが自身の将来について疑問を抱いていると証言しており、2024年に選択しなかったアウディへの移籍を再び検討している可能性も指摘されている。ただし、アウディはニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトが2027年まで契約を結んでおり、現時点で空席はない。
高速コーナーで露呈するFW48の弱点
ウィリアムズはバルセロナに新型リアウイングを投入し、ストレートモード周辺の改良によってダウンフォース向上を狙った。しかし、その効果は限定的だった。
サインツはFW48の根本的な課題が中高速コーナーにあると説明した。
「ミッドフィールド勢との差は、ほぼ僕たちが予想していた通りだった」
「ただ、今回は中高速コーナーが多いサーキットに来た。そして僕たちはそういうコースで大きな問題を抱えている」
「鈴鹿でもミッドフィールド勢から大きく離されていたし、ほぼ半周遅れだった」
また、アップデート競争の厳しさについても次のように語った。
「改善しても、他チームも同時に改善していることが分かる」
「マイアミやカナダにアップデートを投入しても、それをさらに倍増させる必要がある」
今後も厳しいサーキットが続くと警戒
サインツは次戦オーストリアでは多少状況が改善する可能性を認めながらも、その後の高速サーキット群では再び苦戦するとの見通しを示した。
「オーストリアは少し良くなると思う」
「でも、それはあまり励みにならない。もしこうしたサーキットに戻るたびに同じように苦しむなら、結局はコース特性に左右されているだけだからだ」
「シルバーストンはさらに厳しくなるだろう」
「カナダやモナコ、オーストリアは一時的な救いに過ぎないと思う」
「その後はシルバーストン、スパ、ハンガリーが待っている」
「僕たちは良いコースと悪いコースがあるという事実から目を背けてはいけない」
「バルセロナはマシン性能を測るには非常に良いサーキットだ」
「僕たちはトップ勢から1.6〜1.9秒遅れ、ミッドフィールド最上位からも0.6〜0.7秒遅れていた」
「そこが僕たちの目標なんだ」
ジェームス・ボウルズ代表もFW48の開発が計画通り進んでいないことを認めており、ドリルトン・キャピタルの大型投資を受けるウィリアムズは現在も車重削減と性能向上に取り組んでいる。だがサインツの発言からは、2026年シーズンを再建の起点と位置づけていたチームに対し、結果を求める焦りが強まっていることがうかがえる。
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