ロータス 車高調整システム
FIAは、ロータスの車高調整システムを合法と判断したとされ、ライバルチームは2012年シーズンを前にロータスの革新的なシステムをコピーすることを強いられることになりそうだ。

ここ数日、ロータスが昨年のアブダビ若手ドライバーテストでテストしたとされるメカニズムに多くの関心が集まっている。

報じられたところによると、ロータスのシステムはブレーキング時に標準的な車高を維持するものだとされている。

Gazzetta dello Sport は、そのシステムはドライバーがコックピット内のペダルで車高を調整できるものだと報じており、ライバルチームはシステムの合法性を調べているとされている。

仮にドライバーがブレーキング時に車高を変更する場合、それはレギュレーション違反となる。

F1テクニカルレギュレーションの第3.15条では「第3.18条で記される(DRS)調整のために必要なパーツを除いては、マシンの空力特性を変える手段としてドライバーの動作を利用するいかなるマシンシステム、デバイス、手順も禁止される」と記されている。

だが、 AUTOSPORT は、ロータスがブレーキング時に空力パフォーマンスと安定性を改善させる車高調整システムは、ドライバーの動作を必要としてないと報道。

その代わりに、それはブレーキトルクに反応して直接サスペンションとリンクされているし、マスダンパーがそうであったような可変空力デバイスには分類されないとした。

ドライバーが関与しない場合、システムはサスペンションの一部ということになり、F1レギュレーションに則っているとみなされる。

AUTOSPORT は、ロータスは、ブレーキシステムの開発を通してFIAと連絡をとっていたと考えており、システムは2010年に提案され、昨年1月にはすでに正式な承認を得ていたとしている。

FIAが、ロータスのブレーキング・システムを合法と判断したことで、ライバルチームは来シーズンにそのようなコンセプトを採用したい場合は、独自にFIAにシステムを提案しなければならない。

だが、AUTOSPORT は、すでに少なくともトップチームの1つが2012年に使用するために類似した車高調整システムの計画を提出していると報じた。

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カテゴリー: F1 / ロータス