ロス・ブラウン インタビュー
ホンダF1チームを買収し、ブラウンGPのオーナーとなったロス・ブラウンが、これまでの経緯、メルセデス・ベンツとのパートナーシップ、ドライバー、そして初マシンとなるBGP001について語った。

ロス、不安定な数か月間が終わり、旧ホンダ・レーシングF1チームの獲得、そしてポジティブな結果、おめでとうございます。
確かにチームにとってここ数カ月はチャレンジングだった。しかし、最終的にサクセスフルな結末に到達し、チームの将来を確保できたことを非常に嬉しく思う。

ブラウン・ジー・ピー・フォーミュラ・ワン・チームについて教えてください。誰がチームを所有し、どのように構築されていくのですか?
まずは、長年共に働いてきた本田技研工業ともう仕事を続けることができないのは非常に残念なことだと言いたい。ホンダの撤退という決断のあと、我々はできるだけ多くの仕事を確保し、F1でのチームの継続参戦を確実にし、幸運にも我々が持っているここブラックリーにある最高水準の設備を利用する方法を見つける必要があった。非常にシンプルに私はホンダからチームを購入した。私はオーナーとして、販売プロセスを通して私と密接に働き、将来もそれを続けるであろう現職の経営陣に支えられ続けることになるだろう。

ホンダにはチーム解散から様々なサードパーティのオファーを受け入れることまで、多くのオプションがあったように思えます。なぜホンダはこの手段を選んだのですか?ホンダは、チームの将来を確保するために可能な限りのあらゆる努力をすることを望んだ。チームを解散することは常に最後の手段だった。私がホンダのオプションについてコメントすることは適切ではないだろう。ホンダの取締役会がこのルートを推薦し、承認したというだけで十分だ。私は彼らがその結論に達したことを非常に嬉しく思っている。この機会を利用して、ホンダの素晴らしい協力と支援、特に契約を締結するのに密接に関わってくれた経営陣のメンバー、そして、彼らが私自信と我々のチームに示してくれた信頼に感謝したい。

おっしゃる通り、チャレンジングな期間でしたね。チームの士気はいかがですか?
我々ブラックリーの誰にとっても困難な時間だったということは否定しない。しかし、私はここ数カ月に経緯にわたり、ファクトリーで目にした素晴らしいスピリットと忍耐をたいへん誇りに思っている。新車の設計と製造のプロセスは、チームを確保する努力と同時進行で続けられ、非常に確実だった。我々のマシンが異なるエンジンに基づいて設計され、シャシーとギアボックスの両方が新しいエンジンに対応するために改良されたことには特に満足している。新車での最初のテストは望んでいたよりもはるかに遅れたが、チームの誰にとっても感動的な瞬間となるだろう。

メルセデス・ベンツとの新しいパートナーシップについて教えてください。
我々がメルセデス・ベンツとのエンジン供給契約を確保できたのは非常に幸運なことだ。我々のマシンBGP001は2.4リッター メルセデス・ベンツ FO108W Formura Oneエンジンを搭載する。ここ数カ月の彼らのサポートに感謝したいし、開幕レースに向けて、BGP001の開発とテストを最大限に行うために彼らと働くのを楽しみにしている。

ドライバーラインナップは変わらないままです。ドライバーの継続性はこのような限られた時間の中で新しいシーズンに準備するために重要になりますか?
ジェンソン・バトンとルーベンス・バリチェロという2人の経験豊富なドライバーを揃えられたのは非常に幸運だ。来週、我々がバルセロナで初めてテストするとき、彼らはすぐさま行動することができるだろう。4年間チームメイトとしてやってきて、ブラックリーの我々のチーム、我々のシステム、我々のエンジアとの彼らの経験が本当に価値あるものであることを証明するだろう。ジェンソンとルーベンスは常に素晴らしい関係だったし、マシンから最高のパフォーマンスを引き出し、開発を進めるためにシーズンにわたって彼らがお互い懸命にプッシュしてくれると思っている。両方のドライバーがベストなフィジカルコンディションを確実にするために冬の間に一生懸命トレーニングしており、非常にモティベーションは高い。来週のバルセロナテストでのBGP001の彼らの最初の見解を楽しみにしている。

シーズン開幕戦に向けてのテストプログラムについて教えて頂けますか?
我々は今日、シルバーストンでマシンの最初のシェイクダウンを実施した。現在、両方のマシンとチームが3月9日〜12日にカタロニア・サーキットでのチームテストに参加するためにバルセロナに向かっている。来週後半、我々は3月15日〜17日にさらに3日間のテストを行うためにスペインのヘレスに向かう。間違いなく重要なテストであるし、完全な集中が要求される。

実際、スタートに向けて十分に準備している他チームのスピードに追いつくのはどれくらいタフなことですか?
我々が直面した最も大きいハードルはメルボルンでレースするポジションにいることだった。現在我々はその目標を達成することができた。初めはトラックでのテスト不足によるいくつかの信頼性の問題を経験するかもしれない。しかし、我々は良いマシンを持っていると感じているし、我々のパフォーマンスがまともであることを期待している。我々のマシンの基本的なデザイン方針には自信を持っているし、シーズンが進み、さらなる開発をする機会を楽しみにしている。

3週間後のメルボルンをどのように予想しますか?
20台の真新しいマシンによるデビューレース週末は常に予想するのが難しく、それにトライするつもりもない。我々がメルボルンで得られるとわかっていることは、すでに最も大きな挑戦に遭い、それを克服したという大きな誇りと達成だ。

最後にBGP001の目立った新しい装いについて教えて頂けますか?
我々はブラウンGPの始まりに現在の我々のポジションを反映するためにデザインされた飾り気のない新しい装いに非常に満足している。黒と白はスタートに相応しいと思うし、蛍光イエローは見た目をより際立たせている。グリッドのどのマシンとも非常に異なっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ブラウンGP