マクラーレンF1 ザク・ブラウンが語る2025年の教訓「クソみたいなことは起きる」
マクラーレンは、2025年F1シーズンのタイトル争いで犯したミスから「価値ある教訓」を得たとして、過去を引きずるつもりはないという姿勢を示している。

ウォーキングを拠点とするマクラーレンは、2025年にコンストラクターズ選手権を連覇。さらにランド・ノリスがマックス・フェルスタッペンを下してドライバーズ選手権を制し、成功のシーズンを締めくくった。

ザク・ブラウン「クソみたいなことは起きる。そこから学ぶ」
ノリスは最終戦アブダビGPで3位に入りタイトルを確定させたが、終盤は激しいプレッシャーにさらされた。フェルスタッペンがシーズン終盤にかけて勝利と表彰台を重ね、再びタイトル争いに加わってきたためだ。

その過程では、マクラーレンのミスが結果に影響したレースもあった。ラスベガスGPでのダブル失格、そしてカタールGPでの戦略ミスにより、ノリスとオスカー・ピアストリが、チームの判断によってフェルスタッペンに与えてしまった大きなリードを追いかける展開になった。

年間を通して最も安定して競争力のあるマシンを持っていたにもかかわらず、もし運がもう少しフェルスタッペンに味方していれば、マクラーレンはドライバーズ選手権を失っていた可能性もあったシーズンだった。

こうしたミスについて、マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、今週チーム公式サイトに掲載したオープンレターの中で認めており、「価値ある教訓」を得たと述べている。

「レッドブルとマックス・フェルスタッペンは、最終戦まで我々を追い詰めてきた」とブラウンは語り、2025年におけるミルトンキーンズのチームの競争力に敬意を表した。

「大きな規則変更を控えた最終年となった2025年は、これまで以上に競争が激しかったが、我々はその戦いを楽しんだ」

「シーズンの中では厳しい局面もあり、我々は間違いなくいくつかのミスを犯し、それがライバルの助けになった部分もあった。そうした点を認めることは重要だ。しかし、それらは迅速に対処され、チームをより良くするための価値ある教訓となった」

「我々はレーサーであり、このスポーツに長く身を置いてきた。だから、クソみたいなことは起きるし、それもゲームの一部だということを理解している。重要なのは、そうした状況にどう反応し、前進する力に変えられるかだ。ミスをしたときには我々は責任を取り、困難な状況にも率直かつオープンに、建設的に向き合い、より強く、より結束した状態で前に進む」

「昨年我々が学んだ教訓は数多くあり、それらはチームとしての継続的な進化の一部だ。間違いなく、我々はより良い準備ができている。我々は比較的若いチームだが、学ぶスピードは速く、力強さと目的意識を持って立ち直る。チャンピオンシップは、プレッシャーの下でチームがどう対応するかで決まる。我々が困難な局面をどう乗り越えたかを、私は誇りに思っている」

マクラーレン F1

「王者」の肩書きはレギュレーション刷新の前では意味を持たない
マクラーレンの成功は、2022年に始まったグラウンドエフェクト時代という旧レギュレーション最終年を締めくくるものでもあった。

レッドブルはこの規則期間の初期を支配し、フェルスタッペンは2021年のタイトルに続いて3連覇を達成した。一方、マクラーレンは着実に前進を続け、2024年初頭にはノリスがマイアミGPで初優勝を挙げるなど、明確な飛躍を見せた。

2025年シーズン中盤には、複数のチームが2026年への開発に軸足を移す中、マクラーレンも比較的早い段階で次世代マシンに集中した。これにより、シーズン終盤まで現行車の開発を続けたチームに対して、一定のアドバンテージを得た可能性もある。

しかしブラウンは、新車が1月下旬のバルセロナでのプレシーズンテストに姿を現したとき、世界王者という肩書きが実際のパフォーマンスに直結するわけではないと認めている。

「レギュレーションがリセットされる状況では、現王者という肩書きはほとんど意味を持たない」

「新たなF1のレギュレーション時代は、新しい課題をもたらす。競争環境も変化するだろうが、我々の目標は、2024年と2025年の成功を支えた基盤をさらに強化し、トップで戦うために必要な高い基準を維持することだ」

「開幕戦で勢力図がどうなるかを正確に予測できる者はいない。しかし、アンドレア・ステラと彼のリーダーシップチームは、長い時間をかけて水面下で懸命に取り組んできた。我々が力強いスタートを切れるよう、可能な限り最善の準備を進めている」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム