レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、フォードとの関係は、ポルシェから提案されて最終的に失敗に終わったポルシェとの提携とは「まったく異なる関係」になるだろうと語った。レッドブルは、社内にレッドブル・パワートレインズ部門を設立した後、2026年のF1パワーユニットを共同開発するメーカーを求めていた。
2022年まで数カ月にわたってポルシェと話し合いを続けてきたが、ポルシェがレッドブルのF1事業の株式を取得することを望む中で決裂した。レッドブルとフォードは2月3日(金)、2026年から技術およびブランド提携を結び、レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリにパワーユニットを供給すると発表している。「ポルシェとの関係とはまったく異なる」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「これは純粋に商業的かつ技術的な契約であり、株式やビジネスへの参加はない」「研究開発、特にEVの研究開発へのアクセスや、技術的なソフトウェア開発などを共有することができる、非常にシンプルな契約だ」「そして、商業面では、フォードが米国に浸透していることもあり、商業パートナーとして、我々を助けてくれる。商業的なパートナーとして、我々がその市場にさらに浸透していくのに役立つ」レッドブルとフォードの契約により、現在のホンダとのパートナーシップは2025年シーズンをもって終了することになる。「ホンダとは素晴らしいパートナーシップを築いてきたが、彼らが当初2020年にF1からの撤退を発表したときは、大きな悲しみに包まれた」とクリスチャン・ホーナーは語った。「それが、自分たちの未来をコントロールするために、レッドブル・パワートレインズを設立するきっかけとなった。その旅に出たとき、ホンダの計画が変更され、ありがたいことに2025年末までエンジンを供給することに同意してくれた。そして、2026年に向けてリソースを蓄積していくことになった」「2025年までの契約は素晴らしいものであり、彼らは素晴らしい会社だ」「タンデムではあるが、完全に別組織で、知財や知識の移転や交換もない。レッドブルのパワートレイン事業は、この18カ月間、2026年のレギュレーションに完全に集中してきた」「2026年プロジェクトにフォードのようなOEMパートナーを得た今、2026年シーズンに向けて我々の進むべき道は異なっている」「2026年に向けて、ホンダの計画が具体化されることを祈っている。しかし、それまでは、これまでの成功をもとに、懸命に取り組んでいくつもりだ」