2021 MotoGP第15戦のアメリカズGPが、10月3日に米国テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催され、ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ“ペッコ”バニャイアが3位表彰台を獲得した。 ポールポジションからスタートしたバニャイアは、数周後には5番手に後退したものの、その後は表彰台争いに加わるために反撃を開始。
チームメイトのジャック・ミラー、次にホルヘ・マルティン(ドゥカティ)をオーバーテイクすると、残り3周にもう1人のドゥカティ・ライダーを攻略し、チャンピオンシップにおける直接のライバルであるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)に次ぐ3位でチェッカーを受けた。その結果、バニャイアは、ポイント・リーダーのクアルタラロと52ポイント差でライダーズ・ランキング2位につけている。 4列目の10番グリッドから素晴らしいスタートを切ったジャック・ミラーは、オープニング・ラップに4番手までポジションアップ。しかし、レース後半に同じペースを維持することができず、6番手まで後退してしまう。さらに、最終ラップでジョアン・ミル(スズキ)と接触し、2つポジションを落とす結果となった。ミルは審議の対象となり、ペナルティを科されてポジションを1つ降格されたため、最終的に7位となった。 第15戦終了時点で、ミラーは合計148ポイントを獲得してライダーズ・ランキング4位となっている。ドゥカティとドゥカティ・レノボ・チームは、コンストラクターズ・ランキングおよびチーム・ランキングの両方で1位となり、チャンピオンシップをリードしている。 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 3位「今日、これ以上のことはできなかった。最後までベストを尽くし、貴重な表彰台を獲得することができたので、満足するしかない。コースコンディションを考えると、最初から複雑な週末となったが、それでも素晴らしい結果を得ることができた。ジャックはトラブルを抱えていて、僕をオーバーテイクさせてくれたので、感謝しなければならない。それによって、オーバーテイクを1回少なくすることができた。 今日は、クアルタラロとのポイント差が少し開いてしまった。チャンピオンシップの戦いはますます厳しくなっているが、それほど心配はしていない。僕たちのチームはうまく機能しており、レースごとに状態が良くなっている。今はすでに次のグランプリのことを考えている。もちろん、次のレースではさらに上を目指すつもりだ」 ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 7位「良いスタートを切って、表彰台争いに加わることができたが、残念ながらレース後半に4番手までポジションを上げたときに、タイヤのパフォーマンスが低下し始めた。フロント・タイヤに負担をかけないようにライディング・スタイルを変更したが、それによってペースが遅くなってしまった。ペッコが後ろにいるのが見え、僕はタイヤの問題をかかえていたので、彼を先に行かせた。6位でフィニッシュできるはずだったが、最終ラップでミルに接触され、2つのポジションを落としてしまった。最終的には7位となった。もっと良いレースができたはずなので残念だ。表彰台を獲得したペッコを祝福したい。今回の結果で、ドゥカティとチームの両方がチャンピオンシップのランキングでトップに立ったことにも満足している」 第16戦のエミリア・ロマーニャ・リビエラ・ディ・リミニGPは、10月22日~24日に、ドゥカティ・レノボ・チームにとってホーム・グランプリとなる、イタリアのミザノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで開催される。
全文を読む