FIA(国際自動車連盟)は、2020年からF1の金曜フリー走行に出走したドライバーに1ポイントのスーパーライセンスポイントを付与することを発表した。F1でレースをするためにはスーパーライセンスを取得することが必要であり、そのためにドライバーは過去3シーズンで40ポイントの“スーパーライセンスポイント”を獲得しなければならない。
スーパーライセンスポイント付与の対象となるカテゴリーには、従来のシングルシーターのピラミッド(F2からF4)からインディカー、FIA 世界耐久選手権(WEC)などの主要シリーズが含まれている。そして、2020年以降は、グランプリ週末のフリープラクティスに出走したドライバーにもスーパーライセンスポイントが付与されることになった。40ポイントを獲得できていないドライバーでも、25ポイントのみが必要な特別な“フリープラクティス限定”のスーパーライセンスを獲得することでフリープラクティスに参加することができる。このようなドライバーの例として、先週末のF1カナダGPのフリー走行1回目に出走した現在のF2のポイントリーダーで、ウィリアムズのテストドライバーを務めるニコラス・ラティフィが含まれる。フリープラクティスセッション中に100kmを無事に完走したドライバーには、ペナルティポイントが適用されない限り、グランプリ週末に1ポイントのスーパーライセンスポイントが付与される。ただし、フリープラクティスで獲得できるポイント数は3シーズンで10ポイントに制限される。また、FIAは2019年からスタートした女性ドライバーのみで争われる新たな国際レーシングシリーズ『Wシリーズ』も2020年からスーパーライセンスの付与対象に加わることを発表。また、ユーロフォーミュラ・オープンも正式に承認された。しかし、FIAはWシリーズとユーロフォーミュラ・オープンに付与されるポイント数やランキング上位何名までに付与されるかは明らかにしていない。また、FIAはシリーズが満たすべき適格基準を明確化。FIAによって認可された3つの異なるトラック、最低5回の大会、1つの大会から次の大会までに最低72時間の期間が空いていることを条件とした。
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