フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、F1ブラジルGPでの空力構成によってストレートスピードは低下したものの、おそらくシーズンで初めてコーナーでレッドブル・ホンダに匹敵することができていたと語る。夏休み以降、6戦連続でポールポジションを獲得したフェラーリだったが、F1ブラジルGPの週末は金曜日のプラクティスと比較して予選とレースでのストレートスピードは著しく遅かった。
これには様々なエンジンモードが絡んでいると考えられるが、F1アメリカGP前の燃料流量システム、F1ブラジルGP前のオイル燃焼に関するFIAの技術指令がフェラーリのF1エンジンのパフォーマンスを制限したとの見方もある。しかし、フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットは、ストレートスピードの減少はマシンのセットアップによるものだと主張する。「レッドブル・ホンダが速かったのは確かだ」とマッティア・ビノットは語る。「彼らはラップを通して速く、ストレートでも速くなった。我々はそれを分析する必要があるが、予選を彼らと比較すれば、グリップが制限されたコンディションでは彼らにほとんど匹敵していると思う」「パワーリミテッドという点では直線でも非常に近かった。だから、それは選択しているエアロ構成との間のバランスだと思う」「グリップが制限された状態で彼らに非常に近いのは初めてかもしれない。フェラーリが異なるセットアップ方向に進み、コーナリングで有利になっていることを示している」フェラーリは、レース後半にセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールがレース後半に同士討ちを演じてダブルリタイアでレースを終えが、不正行為疑惑がささやかれたアメリカGPよりも競争力はあった。「ブラジルはメキシコとそれ以上のレースの状況に似ていました」とマッティア・ビノットは語る。「我々はまだレースで少しペースがやや不足している。それほどではないがね。だが、我々が前に留まるためには必要なことだ」「セバスチャンは快適に3位だった。彼は少なくともメルセデス勢ともう1台レッドブルよりも速かった。シャルルは14番手から表彰台を獲得できそうだった」「オースティンは確かに我々にとって悪いレースだった。だが、他のすべてとの連続性はなかった。あそこで起こったことはまだはっきりしていない。だが、マシンのバランスが正しくなかったのは確かだ。ドライバーはレースでタイヤに熱を入れるためにエネルギーをかけるのが困難だった」「つまり、タイヤに関連したセットアップの問題だ。そこからいくつかの対策を行ったが、それは特定のマシンの状況なのでチーム内で留めておきたい」