シャルル・ルクレールは、母国レースとなるF1モナコGPで、白と水色を基調としたフェラーリのレーシングスーツを着用する。このカラーリングは、前戦マイアミGPで採用されたHP(ヒューレット・パッカード)との提携記念仕様とは異なり、スポンサーとは無関係の特別な選択だ。マイアミでは、フェラーリSF-25のカラーリングがHPとの新たなパートナーシップを祝う形で変更されたが、ファンの間では賛否が分かれた。
多くのファンは、過去の名デザインにインスパイアされた配色を期待しており、2023年ラスベガスGPのようなレトロ調の復刻カラーを望む声もあった。そのため、モナコGP仕様としてフェラーリが発表したスーツに水色が採用された際も、「またスポンサー絡みか」と推測する声が広がっていた。ルクレール自らが水色の理由を説明こうした憶測に終止符を打ったのは、シャルル・ルクレール自身だった。彼はInstagramに動画を投稿し、今回の特別スーツについてこう語っている。「さあ、今週末は1年の中でも特に大切なレースのひとつ、モナコGPだ。そして、この特別な週末のために、みんなに見せたいものがある」とシャルル・ルクレールは語った。「それが、このスーツ。なぜ『ベイビーブルー(水色)』なのかって思ってるかもしれないけど、僕のことを長くフォローしてくれてる人なら知ってると思う。これは僕の“お気に入りの色”なんだ」「家の風景を思い出させてくれる色でもあるし、子供の頃に海に行くときに着てた水着の色でもある。本当に気に入ってる色だ。このスーツが、去年のような結果をまた出せる力になってくれたらうれしい。簡単じゃないけど、ベストを尽くすつもりだ。じゃあね」今シーズンこれまでのパフォーマンスを考えると、フェラーリはモナコで優勝候補とまではいかない状況だ。しかし、予想外の展開が多いのがモナコGPでもある。決勝でのオーバーテイクが難しいこの狭い市街地コースでは、予選での好位置確保が結果を左右する鍵となる。ルクレールが特別なスーツとともに、母国で輝けるか注目が集まる。 この投稿をInstagramで見る Scuderia Ferrari HP(@scuderiaferrari)がシェアした投稿