アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは“事故やその他のミス”が今シーズンのチームの貴重なポイントを犠牲にしたと語る。アルファタウリの今季マシンAT02は印象的なペースを示しており、ピエール・ガスリーは予選で一貫してトップ10内に入り、ルーキーの角田裕毅も頻繁にQ3に進出するようになってきた。
しかし、ピエール・ガスリーにとって日曜日は別の問題だった。F1バーレーンGPではダニエル・リカルド、F1シュタイアーマルクGPではシャルル・ルクレールとオープニングラップでの2度の事故に見舞われ、イモラでは乾いてきたトラックでフルウェットを使用するという戦略的なミスもあった。一方、角田裕毅は予選で典型的な新人ミスを犯し、何度かグリッドを離れたが、レースパフォーマンスは概してクリーンだった。現在のコンストラクターズランキング5位は立派な成績と言えるが、ジョディ・エギントンは、アルファタウリがアストンマーティンやアルピーヌに大きなギャップを開くことを望んでいると語る。「確かに悪いスタートではなかった」とジョディ・エギントンは Auto Motor und Sport に語った。「しかし、我々はまだ完全に満足しているわけではない。事故やその他のミスですでに多くのポイントを失っている」シーズン序盤、ピエール・ガスリーは、AT02がローダウンフォースのサーキットに適していると語っていた。また、“姉妹”チームであるレッドブルにも供給されているホンダのF1エンジンは、両方の世界選手権でかなりのリードを獲得している。しかし、ジョディ・エギントンは、ピエール・ガスリーがシーズンで2番目の好成績となる6位でフィンニッシュしたモナコなどの会場での結果がそのような見解を弱めたと考えている。「空学に関しては、我々はミッドフィールドにいる」とジョディ・エギントンは語った。「今まで様々なウイングが必要なトラックがあり、我々はどこでも競争力のあるペースを設定することができた。パワーユニットに関しても、今は順調に進んでいる」AT02の開発については、2022年の新F1レギュレーションに向けたマシンに全力を注ぐため、夏休みを迎えると終了する見込みとなっている。「パイプラインにはまだいくつかのことがある。しかし、いつものように、一見しただけでは気付かないことが少しある」とジョディ・エギントンは語る。「ほとんどのリソースはすでに新しいプロジェクトに投入されている。行ったり来たりと切り替えたくない。古いプロジェクトが完了したら、我々は先を見据えていく」
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