2025年F1アブダビGPを迎え、角田裕毅が今週末でフェルスタッペンのチームメイトを務めるのは最後となる。レッドブルは2026年のラインアップとしてアイザック・ハジャーの昇格を発表しており、角田裕毅は2025年末でレースシートを失うことになる。角田裕毅は今季、ラウンド3でリアム・ローソンと交代してレッドブルに加入したが、ポイント面ではフェルスタッペンとの差は過去最大に広がっている。
フェルスタッペンは依然としてタイトルを争う立場にある一方で、角田裕毅はトップ10入りさえ厳しい状況だ。フェルスタッペン「ハジャーはロジカルな選択」フェルスタッペンは木曜会見で主にタイトル争いについて質問を受けたが、レッドブルのラインアップ変更についても見解を求められた。フェルスタッペン陣営はこれまで、ラインアップ変更よりもマシン改善を優先すべきという姿勢を示してきた。しかし、今季RB21で7勝を挙げている以上、大きく批判する立場にはない。実際フェルスタッペンは、多くを語ることを避けつつ、ハジャー昇格を「ロジカルな選択」とだけ述べた。「その決定はもう下されているし、もちろん火曜日だけで決まった話でもない。チームの選択だ。僕が何を言えるだろうか」「今になって誰かの反応が変わったと感じることもない。最終的には、チームのために走るという点は変わらない」「ロジカルな選択だと思う。あまり言うことはない」角田裕毅は2027年に向けて動く可能性角田裕毅は2026年、インディカーへ移籍するとの噂もあったが、実際にはレッドブルおよびレーシングブルズのリザーブとして残留する。アレックス・アルボンやセルジオ・ペレスが経験したように、1年のブランクを経てF1復帰を目指すことになる。ハースは角田裕毅を高く評価しており、トヨタとの関係強化も日本人ドライバーに有利に働く可能性がある。ただし現時点でアストンマーティン行きの可能性は低く、ホンダPU供給が2026年から始まるにもかかわらず、角田裕毅の起用は検討されていないとされる。レーシングブルズでハジャーに勝てたのか?角田裕毅は自身のレッドブル移籍について、こう振り返っている。「唯一の後悔は、いいクルマ(レーシングブルズ)に乗れなかったことです…あれは僕が何年もチームと一緒に開発してきたマシンで、僕のDNAが確かに入っていると思います」角田裕毅はRBカーへの強い思い入れを示しつつ、アブダビGP前の記者会見では悔しさを隠さなかった。しかし、ミッドフィールドで安定した結果を残してきた点を考えれば、ヤス・マリーナで迎える最終戦がF1での最後になるとは限らない。まとめフェルスタッペンは角田裕毅の2026年離脱決定について多くを語らず、ハジャー昇格を「ロジカル」とだけ述べるにとどまった。角田裕毅は強い悔しさを示しつつも、2027年以降のF1復帰を視野にリザーブとして残留する。アブダビGPは、角田裕毅にとって“最後ではない最後”となる可能性を残している。