角田裕毅は、F1アメリカGPの最後から2周目にからアルファタウリピットインを命じられた際に「心臓が止まりそうになった」と語った。ファステストラップを狙うことに気づくまで、角田裕毅はクルマに何か問題があるに違いないと思っていたという。終盤に10番手を走行していた角田は、追走していたアレックス・アルボンがトラックリミットタイムペナルティを課されたことも手伝って、後方にピットストップウィンドウが開いた。
これによりソフトタイヤのためのフリーストップのチャンスが得られ、ファイナルラップでファステストラップ・ボーナスポイントを獲得し、10位をキープした。終了後、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが失格となったため8位に浮上し、合計5ポイントを獲得し、スクーデリア・アルファタウリのシーズン合計獲得ポイントをちょうど2倍にした。「正直なところ、ピットインするように無線が入ったときは心臓が止まりそうになりました」と角田裕毅。「エンジンの問題だと思ったからです」「ファステストラップが出せたと聞いて、ホッとしましたが、それでもプレッシャーは少しありました。それでもファステストラップを達成することができたので、良かったです」ハミルトンやマックス・フェルスタッペンらは、フレッシュラバーのためのピットストップ後にファステストラップを狙うことが多いが、角田裕毅にとっては新鮮だったようだ。「そうですね、ファイナルラップでファステストラップを狙うのはおそらく初めての経験です」と角田裕毅は語った。「とても楽しかったです。もちろん、たくさんのタイヤマネジマントをした後、すぐに予選モードに入ったので、ちょっとスリリングでした。、楽しんだと同時に、低燃料で感じたグリップの量は驚くべきものでした」「もちろん、僕自身としては100%でしたが、エンジンのほうは、バッテリーを完全に充電できなかったりして、100%ではなかったかもしれません。でも、少なくとも最後のプッシュは100%でした」「特にここは、体力的に厳しいサーキットです。かなり難かったですが、再び集中するだけでしたし、実際にかなりの大幅なタイムを短縮することができたので良かったです」角田裕毅は、この結果はマシンに新しいパーツを供給し続けてくれたチーム・メンバーへの賛辞だと語った。「そうですね、間違いなく、ファエンツァとビスターで水面下で働き、レースごとに可能な限りパッケージの改善に努めてくれている人たちのおかげです」と角田裕毅。「少しずつ進歩しているし確実に10位に近づいていると感じました」「このレースを見る限り、僕は終盤にポイントを獲得する運に恵まれました。でも、このレースのように何が起こるかわからない。だからレースごとに可能な限りポイントを獲得するために10位前後にいることを目指しました」この結果、スクーデリア・アルファタウリはコンストラクターズランキングでハースF1チームに2ポイント、アルファロメオに6ポイント差まで迫った。「1ポイントの差は大きいです」と角田裕毅。「チームとしても本当によくやった。まだ4レース残っているので、自分たちのパッケージを最大限に活用して、どうなるか見てみるだけです」